命題論理と音声表現           2012・06・29記
時間的順序の音声表現
箇条書きの音声表現





         
時間の順序




 時間の順序で書いてある文章には、観察記録文、実験報告文、「したこと
見たこと」を順番に書いている生活文などがあります。物語文も殆どが時間
の経過を追った出来事・事件の流れで書いてあります。
 時間の順序で書いてある文章を音声表現するときは、時間経過の順序が聞
き手によく伝わるように読まなければなりません。事象や事柄が時間系列で
継起していく順序が音声でひとかたまりごとに区切られ、聞き手に分かりや
すく伝わるようにします。
 時間経過の順序を示す言葉がある文章も多くあります。このときは、事実
の経過や事柄の説明の順番で書いてあるので、事実経過の進行や、説明の手
順の小さなまとまり・大きなまとまりで区切って、そこで間をあけて読むよ
うにします。
 本稿では、時間の経過で書いている文章の音声表現について学習していく
ことにします。


     
時間の順序で区切って読む練習(その1)



  次の文章は、時間の順序が分かる書き方になっています。時間の順序の
まとまりごとに区切って読むと、聞き手に分かりやすく伝わります。

(練習文1)
 みんなで、おみせやさんごっこのじゅんびをしました。
 はじめに、くだものやさんでうっているしなものの名前を、一つ一つかき
 ました。
 つぎに、しなものの絵をかきました。
 それから、おきゃくさんがたくさん来てくれるように、せんでんのちらし
を作りました。

(表現よみのヒント)
 時間の順序を示している言葉があります。「はじめに」「つぎに」「それ
から」がそうです。
 
 みんなで、おみせやさんごっこのじゅんびをしました。
(間)
 
はじめに、くだものやさんでうっているしなものの名前を、一つ一つかき
 ました。
(間)
 
つぎに、しなものの絵をかきました。(間)
 
それから、おきゃくさんがたくさん来てくれるように、せんでんのちらし
を作りました。
(間)

 
 時間の順序を示す言葉「はじめに」「つぎに」「それから」が書いてあり
ます。そのような文章は、時間の順序のまとまりごとに区切って、その区切
りで間をあけて読むようにします。
 時間の順序を示す言葉「はじめに」「つぎに」「それから」を新しい起こ
しで明るい高めの声立てで読み出していくようにします。「はじめに」から
「つぎに」へ、「つぎに」から「それから」へと移る区切りのところでは、
最後の文末部分を読み終えたら、そこで軽く間をあけます。前の事柄の話し
が終わったよ、次の新しい事柄に話しが移るよ、というしるしの少しの間を
あけます。そうすると前との区切りがはっきりと声に出るようになります。


(練習文2)
  次の(例文2)で時間の順序が分かる言葉はどれでしょうか。時間が経
ったことが分かる区切りの個所に(間)と書き入れましょう。そこで間をあ
けて、次を新しい起こしの読み調子にして読み出していくようにします。

 さてつあそびをしました。さいしょ、下じきの下にじしゃくをつけてうご
かすと、さてつはおとうさんおひげのようになりました。つぎにうごかすと、
こんどはひろがって、しばふみたいになりました。またうごかすと、まるく
きれいな形にならんで、きくの花のようになりました。
 かずおくんが、
「うまい、うまい。」
と、手をたたきました。

(表現よみのヒント)
  「さいしょ」「つぎに」「また」が時間系列を示している言葉です。こ
れらの言葉(赤字)を新しい起こしで明るい高めの声立てで読み出していく
ようにします。これらの言葉(赤字)の直前にある文末部分が読み終わった
ら、そこで軽く間をあけます。それから赤字の言葉を新しい起こしの読み調
子で読み出していくようにします。

さてつあそびをしました。
(間)
さいしょ、
下じきの下にじしゃくをつけてうごかすと、さてつはおとうさん
おひげのようになりました。
(間)
つぎに
うごかすと、こんどはひろがって、しばふみたいになりました(間)
またうごかすと、まるくきれいな形にならんで、きくの花のようになりまし
た。
(間)
 かずおくんが、
「うまい、うまい。」
と、手をたたきました。
(間) 


(練習文3)
  次の文章を時間の順序が分かるように表現よみしましょう。どんなこと
に気をつけて読めばいいでしょうか。

          パン工場の見学

 きのう、わたしたちは、みなみ町のパン工場へ見学に行きました。
 はじめに、工場の前で、おじさんの話を聞きました。
 「一日、三万このパンを作ります。」
 という話を聞いて、みんなびっくりしました。
 小麦こは、アメリカやオーストラリアから来るのだそうです。
 次に、工場の中へ入りました。入ったところで、水と小麦ことイーストき
んをミキサーでまぜて、パンのきじを作っていました。
 こんどは、パンのきじをまるめるところを見ました。白くて、とろとろし
たパンのきじが、きかいから出てくる時は、たまごのような形になっていま
した。
 それから、はっこう室へ入りました。たまごの形のパンの生地が、ここで
はふっくらとふくらんでいました。これをやくのだそうです。
 おしまいに、パンをふくろにつめるところを見ました。
 長いおびのようなビニルのふくろの中に、パンが入ったかと思うと、きか
いがガチャンと下りて、ふくろづめができていました。
 見学が終わってから、工場のおじさんたちのお礼を言って、帰りました。

(表現よみのヒント)
  「きのう」「はじめに」「次に」「こんどは」「それから」「おしまい
に」「見学が終わってから」が時間の順序をあらわしている言葉です。それ
ぞれは、一つの段落を形作っています。一段落の内部はひとつながりに読み
ます。その段落の最終の文末部分が読み終わったら、そこでちょっとの間を
あけます。それから次の時間の順序を示す言葉(赤字)を新しい起こしで読
み出していきます。明るい高めの声立てで読み出していきます。

          パン工場の見学

 
きのう、わたしたちは、みなみ町のパン工場へ見学に行きました。(間)

 
はじめに、工場の前で、おじさんの話を聞きました。
 「一日、三万このパンを作ります。」
 という話を聞いて、みんなびっくりしました。
 小麦こは、アメリカやオーストラリアから来るのだそうです。
(間)

 
次に、工場の中へ入りました。入ったところで、水と小麦ことイーストき
んをミキサーでまぜて、パンのきじを作っていました。
(間)

 
こんどは、パンのきじをまるめるところを見ました。白くて、とろとろし
たパンのきじが、きかいから出てくる時は、たまごのような形になっていま
した。
(間)

 
それから、はっこう室へ入りました。たまごの形のパンの生地が、ここで
はふっくらとふくらんでいました。これをやくのだそうです。
(間)

 
おしまいに、パンをふくろにつめるところを見ました。
 長いおびのようなビニルのふくろの中に、パンが入ったかと思うと、きか
いがガチャンと下りて、ふくろづめができていました。
(間)

 
見学が終わってから、工場のおじさんたちのお礼を言って、帰りました。



     
時間の順序で区切って読む練習(その2)



 次の文章で時間が経ったことが分かる区切りの個所はどこでしょうか。
 区切り個所に(間)と書き入れましょう。そこで間をあけて読んだら、次
の文のはじめを、ちょっとだけ明るい声立てで読み出していきましょう。

(練習文1)
 秋になるころから、大人のさけは、たくさんあつまって、たまごをうみに、
海から川へやってきます。そして、いきおいよく川を上ります。三メートル
ぐらいのたきでものりこえて、川上へ川上へとすすんでいきます。
 やがて、水のきれいな川上にたどりつくと、さけは、おびれをふるわせて、
すなや小石の川底をほります。ふかさが五十センチメートルぐらいになると、
そのあなのそこにたまごをたくさんうんで、うめてしまいます。
 冬の間、たまごからさけの赤ちゃんが生まれます。大きさは二センチメー
トルぐらいです。はじめは、ちょうど赤いぐみのようなものをおなかにつけ
ていますが、やがて、それがなくなって、三センチメートルぐらいの小魚に
なります。
 春になるころ、五センチメートルぐらいになったさけの子どもたちは、海
にむかって川を下りはじめます。水にながされながら、いく日もいく日もか
かって、川を下っていきます。
               「さけが大きくなるまで」教出2より

(表現よみのヒント)
 
秋になるころから、大人のさけは、たくさんあつまって、たまごをうみに、
海から川へやってきます。
(間)そして、いきおいよく川を上ります(間)
三メートルぐらいのたきでものりこえて、川上へ川上へとすすんでいきます。
(やや長めの間)
 
やがて、水のきれいな川上にたどりつくと、(間)さけは、おびれをふる
わせて、すなや小石の川底をほります。
(間)ふかさが五十センチメートル
ぐらいになると、そのあなのそこにたまごをたくさんうんで、
(間)うめて
しまいます。
(やや長めの間)
 
冬の間、たまごからさけの赤ちゃんが生まれます。(間)大きさは二セン
チメートルぐらいです。
(間)はじめは、ちょうど赤いぐみのようなものを
おなかにつけていますが、
(間)やがて、それがなくなって、(間)三セン
チメートルぐらいの小魚になります。
(やや長めの間)
 
春になるころ、五センチメートルぐらいになったさけの子どもたちは、海
にむかって川を下りはじめます。
(間)水にながされながら、いく日もいく
日もかかって、川を下っていきます。
(やや長めの間)


(練習文2)
 次の文章で時間の順序が分かるところ、つまり、時間が経ったことが分か
る区切りの個所はどこでしょうか。区切り個所に(間)と書き入れましょう。
そこで間をあけて読んだら、次の文のはじめを、ちょっとだけ明るい声立て
で読み出していきましょう。

 ライオンの赤ちゃんは、生まれて二か月ぐらいは、おちちだけのんでいま
すが、やがて、おかあさんのとったえものを食べはじめます。一年ぐらいた
つと、おかあさんのするのを見て、えもののとりかたをおぼえます。
 しまうまのあかちゃんは、生まれて三十分もたたないうちに自分で立ち上
がります。そして、つぎの日には、走るようになります。だから、つよいど
うぶつにおそわれてもにげることができるのです。

(表現よみのヒント)
 ライオンの赤ちゃんは、
生まれて二か月ぐらいは、おちちだけのんでいま
すが、
(間)やがて、おかあさんのとったえものを食べはじめます。(間)
一年ぐらいたつと
、おかあさんのするのを見て、えもののとりかたをおぼえ
ます。
(間)
 しまうまのあかちゃんは、
生まれて三十分もたたないうちに自分で立ち上
がります。
(間)そして、つぎの日には、走るようになります。(間)だか
ら、つよいどうぶつにおそわれてもにげることができるのです。
(間)


(練習文3)
  次の問題文6で時間の順序が分かるところ、つまり、時間が経ったこと
が分かる区切りの個所はどこでしょうか。区切り個所に(間)と書き入れま
しょう。そこで間をあけて読んだら、次を、ちょっとだけ明るい声立てで読
み出していきましょう。

 やがて、山の木のはがおちて、ふゆがやってきました。ゆきがふりはじめ
ると、きこりのふうふは、村へ下りていきました。
 はるになって、また、きこりのふうふは、山おくのこやにもどってきまし
た。とをあけたとき、おかみさんはあっとおどろきました。

(表現よみのヒント)
  きこりのふうふが「したこと」の順番が文章に書かれています。「した
こと」の順番で区切ります。そうすると、きこりのふうふが、どんな順番で
行動したかが声に表れ出るようになります。

 
やがて、山の木のはがおちて(間)ふゆがやってきました。(間)ゆきが
ふりはじめると、
(間)きこりのふうふは、村へ下りていきました。(間)
 
はるになって、(間)また、きこりのふうふは、山おくのこやにもどって
きました。
(間)とをあけたとき、おかみさんはあっとおどろきました。
(間)


(練習文4)
  次の文章で時間の順序が分かるところ、時間が経ったことが分かる区切
りの個所に(間)と書き入れましょう。そこで間をあけて表現よみしてみま
しょう。

 ねむりの長さは、年齢によって大きなちがいがあります。生まれたばかり
の赤んぼうは、ほとんど一日中ねむっています。5才ぐらいの子どもは十二
時間ぐらい、小学生で十時間ぐらい、二十才ぐらいの青年で八時間ぐらいで
す。このことは、ねむりが、人間の発育と深い関係があることを示していま
す。                  宮城音弥「ねむりについて」

(表現よみのヒント)
 ねむりの長さは、年齢によって大きなちがいがあります。
(間)生まれた
ばかり
の赤んぼうは、ほとんど一日中ねむっています。(間)5才ぐらい
子どもは十二時間ぐらい、
(間)小学生で十時間ぐらい、(間)二十才ぐら
の青年で八時間ぐらいです。(間)このことは、ねむりが、人間の発育と
深い関係があることを示しています。
(間)              



     
時間の順序で区切って読む練習(その3)



  次の例文には「時間の順序をしめす言葉」が書いてありません。しかし、
文章内容を読むと、時間の順序で書いてあります。時間の順序の中のひとま
とまりはひとつながりに読みます。時間の順序のひとまとまりと、ひとまと
まりのあいだの区切り個所では間をあけて読みます。

  次の例文には(間)のしるしを書き入れています。そこが時間系列のひ
とまとまりの区切りを意味しています。そこで軽く間をあけて読み進めてい
くようにします。

おことわり
 (間)のしるしのつけ方は、読み手の解釈のしかたによって違ってきます。
ここでは、下記に書いてある(間)個所で読んでいくことにします。

  次の文章には、時間が経ったことが分かる区切りの個所に(間)と書き
入れています。そのとおりに声に出して読んでみましょう。

(原文)
 ゆっくりと地下をくぐってきたわき水は、集まって谷川になり、小さな川
になり、やがて大きな流れになって、平野をうるおしてくれます。

(間を書き入れた文)
 ゆっくりと地下をくぐってきたわき水は、
(間)集まって谷川になり、
(間)小さな川になり、(間)やがて大きな流れになって、(間)平野をう
るおしてくれます。

(なぜ、そこに間と書き入れたか。)

ゆっくりと地下をくぐってきたわき水は、
。わき水は、どうしたの。どうなったの)
集まって谷川になり、
(間。1ばんめに、谷川になったんだね)
小さな川になり、
。2ばんめに、小さなな川になったんだね)
やがて大きな流れになって、
。3ばんめに、大きな流れになったんだね)
平野をうるおしてくれます。
(最後に、平野の田畑の作物を豊かに実らせてくれたんだね。こんな順番で
水の流れのはたらきがあるんだね。)


 次の文章はどうでしょう。

(原文)
 山に降った雨が、いつの間にか集まって一筋の流れになり、たくさんの土
砂を運び、海まで流れていきます。

(間を書き入れた文)
 山に降った雨が、
(間)いつの間にか集まって一筋の流れになり、(間)
たくさんの土砂を運び、
(間)海まで流れていきます。

(なぜ、そこに間を書き入れたか)
 山に降った雨が、
。降った雨がどうしたの。どうなったの)
いつの間にか集まって一筋の流れになり、
。1ばんめに、一筋の流れになったんだね)
たくさんの土砂を運び、
。2ばんめに、たくさんの土砂を運んだんだね)
海まで流れていきます。
(最後に、海まで流れていったんだね。間をあけると、順番がよく分かる読
 み方になるね))


次の文章はどうでしょう。

(原文)
それに、あんまり山がものすごいので、その白くまのような犬が、二ひきい
っしょにめまいを起こして、しばらくうなって、それからあわをはいて死ん
でしまいました。        宮沢賢治「注文の多い料理店」

(間を書き入れた文)
それに、あんまり山がものすごいので、(間)その白くまのような犬が、二
ひきいっしょにめまいを起こして、(間)しばらくうなって、(間)それか
らあわをはいて死んでしまいました。

(なぜ、そこに間を書き入れたか)
それに、あんまり山がものすごいので、
(間。それでどうしたの。どうなったの)
その白くまのような犬が、二ひきいっしょにめまいを起こして、
(間。たいへんだ。めまいをおこして、それからどうなったの)
しばらくうなって、
(間。苦しそうね、かわいそうね、たいへんなことが起こりそうね)
それからあわをはいて死んでしまいました。
(かわいそうだね。どうにかならなかったのかね。間をあけて読むと、順番
がよく分かる読み方になるね。)



     
時間の順序で区切って読む練習(その4)



 次の文章を時間の順序が分かるように表現よみするとしたら、どう区切
って読めばよいでしょうか。時間の区切りの個所に(間)と書き入れましょ
う。色鉛筆で、間のしるしを書き入れてもいいです。

(問題文1)
 ミミズは何を食べているかを調べます。水そうの中に土を入れ、上を平ら
にして、軽くおさえ、じょうろで水をかけ、土をしめらせてから、ミミズを
入れて、中を暗くしました。

(問題文2)
 それから何日かたつと、岩の割れ目の種は、細い根をのばし始めた。根は
岩のすきまにしのびこみ、わずかな水をすい上げ、もろくなった岩から養分
を取った。

(問題文3)
 渡良瀬川は、栃木県北西部の足尾の山々を源にして、栃木・群馬を流れ、
茨城県古河市に入り、埼玉県栗橋近くで利根川に合流する。


(問題文4)
 砂防林の作業は、地面をならすことから始まり、水はけをよくしたのち、
風を防ぐ垣根をとりつけ、それが終わると、今度は牧草の種をまく。

(問題文5)
 秋になると、茶色いぴかぴか光った実を、いっぱいふり落としてくれる。
その実を、じさまが、木うすでついて、石うすでひいてこなにする。こなに
したやつをもちにこね上げて、ふかして食べると、ほっぺたが落っこちるほ
どうまいんだ。            斎藤隆介「もちもちの木」

(問題文6)
 外はすごい星で、月も出ていた。とうげの下りの坂道は、一面の真っ白い
霜で、雪みたいだった。霜が足にかみついた。足からは血が出た。豆太は、
なきなき走った。いたくて、寒くて、こわかったからなぁ。
 でも、大すきなじさまの死んじまうほうが、もっとこわかったから、なき
なきふもとの医者様へ走った。       斎藤隆介「もちもちの木」

(問題文7)
 体の中にも、微生物と戦うすばらしい仕組みができています。入り込んだ
微生物がふえて、毒を出し始めると、まず、血の中にある小さな白血球が、
その付近に引き付けられていき、微生物を食べ始めます。食べつくせないと
きには、今度は、大きな白血球が働きだします。大きな白血球は、やわらか
い角のようなものを出して、微生物をつかまえます。
                    中村桂子「体を守る仕組み」
(問題文8)
 いくたびも春はめぐり、次々に芽ぶく草や木の根は岩をもろくしていき、
くだけた岩は、やがて土に変わった。辺りには、こけがくし始め、風に乗っ
てきた小さな虫たちが、草むらをいそがしくはい回るようになった。
 その間にも、いちばん初めの種は、深く深く山の心臓に向かって根をのば
した。小さな芽は、やがて木になり、しだいにみきが太くなって、空高くえ
だをはりめぐらした。とうとう根は、山のひびわれた心臓にとどき、やさし
い指のようにわれ目をふさいで、いたみを取りのぞいた。
  「小鳥を好きになった山」アリス=マクレーラン作。ゆあさふみえ訳。


答え(一つの間のあけ方例です。参考例です)

(問題文1)
 ミミズは何を食べているかを調べます。
(間)水そうの中に土を入れ、
(間)上を平らにして、軽くおさえ、(間)じょうろで水をかけ、(間)
をしめらせてから、ミミズを入れて、
(間)中を暗くしました。

(問題文2)
  それから何日かたつと、
(間)岩の割れ目の種は、細い根をのばし始め
た。
(間)根は岩のすきまにしのびこみ、(間)わずかな水をすい上げ、
(間)もろくなった岩から養分を取った。

(問題文3)
渡良瀬川は、
(間)栃木県北西部の足尾の山々を源にして、(間)栃木・群
馬を流れ、
(間)茨城県古河市に入り、(間)埼玉県栗橋近くで利根川に合
流する。

(問題文4)
 砂防林の作業は、
(間)地面をならすことから始まり、(間)水はけをよ
くしたのち、
(間)風を防ぐ垣根をとりつけ、(間)それが終わると、今度
は牧草の種をまく。

(問題文5)
 秋になると、
(間)茶色いぴかぴか光った実を、いっぱいふり落としてく
れる。(間)その実を、
(間)じさまが、木うすでついて、(間)石うすで
ひいてこなにする。
(間)こなにしたやつをもちにこね上げて、(間)ふか
して食べると、
(間)ほっぺたが落っこちるほどうまいんだ。      

(問題文6)
 外はすごい星で、月も出ていた。
(間)とうげの下りの坂道は、一面の真
っ白い霜で、雪みたいだった。
(間)霜が足にかみついた。(間)足からは
血が出た。
(間)豆太は、なきなき走った。(間)いたくて、(間)寒くて、
(間)こわかったからなぁ。(間)
 でも、大すきなじさまの死んじまうほうが、もっとこわかったから、
(間)なきなきふもとの医者様へ走った。

(問題文7)
 体の中にも、微生物と戦うすばらしい仕組みができています。
(間)入り
込んだ微生物がふえて、毒を出し始めると、
(間)まず、血の中にある小さ
な白血球が、その付近に引き付けられていき、
(間)微生物を食べ始めます。
(間)食べつくせないときには、今度は、大きな白血球が働きだします。
(間)大きな白血球は、やわらかい角のようなものを出して、(間)微生物
をつかまえます。

(問題文8)
 いくたびも春はめぐり、
(間)次々に芽ぶく草や木の根は岩をもろくして
いき、
(間)くだけた岩は、やがて土に変わった。(間)辺りには、こけが
生え始め、
(間)風に乗ってきた小さな虫たちが、草むらをいそがしくはい
回るようになった。
(間)
 その間にも、
(間)いちばん初めの種は、深く深く山の心臓に向かって根
をのばした。
(間)小さな芽は、やがて木になり、(間)しだいにみきが太
くなって、空高くえだをはりめぐらした。
(間)とうとう根は、山のひびわ
れた心臓にとどき、
(間)やさしい指のようにわれ目をふさいで、いたみを
取りのぞいた。



    
時間の順序で区切って読む練習(その5)



  次の文章を時間の順序が分かるように表現よみするとしたら、どう区切
って読めばよいでしょうか。時間が経ったことが分かる区切りの個所に
(間)と書き入れましょう。

(練習文1)
渡良瀬川は、栃木県北西部の足尾の山々を源にして、栃木・群馬を流れ、茨
城県古河市に入り、埼玉県栗橋近くで利根川に合流する。

(練習文2)
砂防林の作業は、地面をならすことから始まり、水はけをよくしたのち、風
を防ぐ垣根をとりつけ、それが終わると、今度は牧草の種をまく。

(練習文3)
それから何日かたつと、岩の割れ目の種は、細い根をのばし始めた。根は岩
のすきまにしのびこみ、わずかな水をすい上げ、もろくなった岩から養分を
取った。

(練習文4)
じいさまはひょろひょろしながら、くわで山の土をぶって、かかえてきた土
のつぼをそこにうめ、さかきの木を立てて天をあおぎ、ひたいを地にすりつ
け、手をすり合わせている。孫もまねして、小さい手を合わせる。

(練習文5)
ミミズは何を食べているかを調べます。水そうの中に土を入れ、上を平らに
して、軽くおさえ、じょうろで水をかけ、土をしめらせてから、ミミズを入
れて、中を暗くしました。

(練習文6)
法隆寺に使われた木材は、樹齢二千年のヒノキでした。このヒノキは、山の
中で二千年生き、切られて建物になってから、また千三百年以上も生き、こ
れからさらに千年以上なお生き続けることになるのです。

(練習文7)
いくたびも春はめぐり、次々に芽ぶく草や木の根は岩をもろくしていき、く
だけた岩は、やがて土に変わった。辺りには、こけが生え始め、風に乗って
きた小さな虫たちが、草むらをいそがしくはい回るようになった。
 その間にも、いちばん初めの種は、深く深く山の心臓に向かって根をのば
した。小さな芽は、やがて木になり、しだいにみきが太くなって、空高くえ
だをはりめぐらした。とうとう根は、山のひびわれた心臓にとどき、やさし
い指のようにわれ目をふさいで、いたみを取りのぞいた。
  「小鳥を好きになった山」アリス=マクレーラン作。ゆあさふみえ訳。


答え(間のあけ方の一例、参考例です)

(練習文1・間を書き入れた文)
渡良瀬川は、栃木県北西部の足尾の山々を源にして、栃木・群馬を流れ、
(間)茨城県古河市に入り、(間)埼玉県栗橋近くで利根川に合流する。

(練習文2・間を書き入れた文)
砂防林の作業は、地面をならすことから始まり、
(間)水はけをよくしたの
ち、
(間)風を防ぐ垣根をとりつけ、(間)それが終わると、今度は牧草の
種をまく。

(練習文3・間を書き入れた文)
それから何日かたつと、
(間)岩の割れ目の種は、細い根をのばし始めた。
(間)根は岩のすきまにしのびこみ、(間)わずかな水をすい上げ、(間)
もろくなった岩から養分を取った。

(練習文4・間を書き入れた文)
じいさまはひょろひょろしながら、くわで山の土をぶって、
(間)かかえて
きた土のつぼをそこにうめ、
(間)さかきの木を立てて天をあおぎ、(間)
ひたいを地にすりつけ、
(間)手をすり合わせている。(間)孫もまねして、
小さい手を合わせる。

(練習文5・間を書き入れた文)
ミミズは何を食べているかを調べます。
(間)水そうの中に土を入れ、
(間)上を平らにして、軽くおさえ、(間)じょうろで水をかけ、(間)土
をしめらせてから、ミミズを入れて、
(間)中を暗くしました。

(練習文6・間を書き入れた文)
法隆寺に使われた木材は、樹齢二千年のヒノキでした。
(間)このヒノキは、
山の中で二千年生き、
(間)切られて建物になってから、また千三百年以上
も生き、
(間)これからさらに千年以上なお生き続けることになるのです。

(練習文7・間を書き入れた文)
いくたびも春はめぐり、
(間)次々に芽ぶく草や木の根は岩をもろくしてい
き、
(間)くだけた岩は、やがて土に変わった。(間)辺りには、こけが生
え始め、
(間)風に乗ってきた小さな虫たちが、草むらをいそがしくはい回
るようになった。
(間)
 その間にも、
(間)いちばん初めの種は、深く深く山の心臓に向かって根
をのばした。(間)小さな芽は、やがて木になり、
(間)しだいにみきが太
くなって、空高くえだをはりめぐらした。
(間)とうとう根は、山のひびわ
れた心臓にとどき、
(間)やさしい指のようにわれ目をふさいで、(間)
たみを取りのぞいた。
(間)




         
個条書き




 次のような文章形式の書き方があります。箇条書きで書いてある文章で
す。

(文例1)
なぜ、このようなことが起こったのでしょうか。
第一の理由は、……………
第二の理由は、……………
第三の理由は、……………

(文例2)
なぜ、このようなことが起こったのでしょうか。
ひとつめは、……………
ふたつめは、……………
みっつめは、……………


このような箇条書きの文章は、どのように音声表現すればよいでしょうか。
例文で考えてみましょう。

(例文)
インスタント食品にも、いくつかの問題点があります。
一つ目は、家ごとの味がうしなわれてしまうことです。
二つ目は、料理をすることが少なくなるために、料理が下手になってしまう
のではないかという心配です。
三つ目は、栄養のかたよりということです。

 上の例文の音声表現の仕方を考えてみましょう。

 インスタント食品の問題点を三つにまとめて書いています。「一つ目は、
こうだ」「二つ目は、こうだ」「三つ目は、こうだ」と、インスタント食品
の問題点を三つに整理して書いています。このような文章形式は、問題点が
整理されていて、読み手に分かりやすく伝わり、とてもよい書き方です。
 このような文章を音声表現するときは、三つのそれぞれがひとかたまりに
なるように読みます。せっかく三つにまとめて書いているのですから、三つ
の区切りをはっきりと分けて読むと、聞き手に分かりやすく伝わります。
 「一つ目は」「二つ目は」「三つ目は」の出だしの言葉は、明るく強めの
声立てで読み出していくと、区切りがはっきりします。



    
個条書き文を区切って読む練習(その1)



 次の問題文は、どんなことに気をつけて読むとよいですか。

(問題文1)
 カブトガニがこんなに長い間生きつづけることができた理由は、次のよう
なことだと考えられています。
 一つは、性質がたいへんおとなしく、海のそこのどろの中でひっそりと生
活してきたことです。そのため、てきにおそわれることが少なく、気候の大
きな変化にもえいきょうを受けなくてすんだのです。
 二つめは、食べ物がおどろくほど少なくてすむということです。カブトガ
ニは、何も食べなくても、半年以上もどろの中で生きているのです。
 三つめは、とくべつな卵の産み方が挙げられます。ふうう、卵を産む動物
は、一か所にまとめて産みますが、カブトガニは、海岸の砂の中に、数百個
ずつ分散して産むのです。そのため、卵が全滅する心配がありません。
                          旧版光村4上
(表現よみのヒント)
 「一つは」「二つめは」「三つめは」と、カブトガニが長い間生きつづけ
てきた理由を三つに整理して書いています。こういう書き方を「個条書き」
といいます。
 個条書きの音声表現のしかたは、これらの出だしの言葉を明るく強めの声
立てで読み出して、区切りをはっきりさせます。前とは違った新しい意味内
容ですよ、という知らせをします。三つの区切り(段落)の最後尾の文末が
読み終わったら、そこで長めの間をあけて、三つの区切りがはっきりと分か
るようにします。一つの区切り(段落)の内部は、ひとつながりに読みます。


(問題文2)
 いねには、いくつかの長所があります。
 第一に、お米は長くほぞんできます。
 もみのまま倉庫にしまっておけば、何年ももちます。
 食べ物が、たくさんとれるということと保存できるということは、なんと
大切なことでしょう。秋に収穫したお米は倉庫にしまって、一年間、分けて
食べることができます。豊作の年には、あまったお米をたくわえて、ききん
の年にそなえることができました。肉や魚などでは、そうはいきません。
 第二に、お米には栄養がありました。
わたしたちの体には、たんぱく質という栄養素が必要です。体の基本となる
成分です。お米には良質のたんぱく質が、たくさんふくまれているのです。
例えば、小麦やとうもろこしとは、くらべようもないほどです。
 第三に、栄養のバランスもとれていました。
人間にはまた、たんぱく質のほか、しぼう、炭水化物、ビタミン、ミネラル
などという、さまざまな栄養素が必要です。その、バランスのよいことでも、
お米は優等生でした。
 第四に、お米はせまい土地でも、たくさん作ることができました。そのう
え、毎年毎年、同じように作ることができました。たとえば、小麦は毎年毎
年、同じ畑に作ることができません。一年畑を使ったらあとの二年は牧草地
にしたり、肥料になる作物を植えたりして、土地を休ませます。ところがお
米は、同じ田に毎年毎年、作れます。
 第五に、お米はおいしく、嫌いな人はあまりいません。梅ぼしや、ほんの
わずかなつけものなどがあれば、ご飯を食べるだけで、十分満足できました。
ですからお米は、「世界のあらゆる食料のなかで、最も理想的なもの」と言
われています。

(表現よみのヒント)
 「第一に」「第二に」「第三に」「第四に」「第五に」と、稲を育てる長
所を五つに整理して書いています。各段落の最初の言葉「第一に」「第二
に」「第三に」「第四に」「第五に」は、明るく目立たせた読み出しにしま
す。こうして前段落との区切りをはっきりさせます。各段落の最後尾の文末
が読み終わったら、そこの区切り個所で長めの間をあけます。それぞれの区
切りのまとまり(段落)の内部は、ひとつながりに読みます。



    
箇条書き文を区切って読む練習(その2)



  箇条書きで区切って読む練習をしましょう。どう区切って読めば、聞き
手に分かりやすく伝わるでしょうか。どこを区切るか、どこをひとつながり
に読むか。区切り方だけでなく、ほかに読み方で気をつけることは何でしょ
うか。それぞれの問題文について答えましょう。


(問題文1)         海の利用

 広くて深くて大きな海を、人間は、むかしから、いろいろなことに使って
きました。
 第一に、海には、魚や貝がいます。海草があります。人間は、それらを取
って食べ物にしてきました。
 第二に、海に重い物をうかべて運んだり、船でほかの土地と行き来しまし
た。ほかの国の人と品物を売り買いするのにも、船に乗せて、海の上を運び
ました。
 第三に、海水には、いろいろな物がとけこんでいます。たとえばしおです。
陸地全体を百五十メートルのあつさでおおってしまうほどたくさんおしおが、
海水にとけています。人間は、それを取り出して使ってきました。
 第四に、海の底には、石油や石炭などもうずまっています。ダイヤモンド
や鉄などがあることもわかってきました。ですから、これらをほり取ってつ
かうことがこころみられています。

(問題文2)
 文字を使った通信手段である電子メールと手紙について考えてみよう。
 まず、手紙と比べて、電子メールの良いところは、相手に速くとどくとい
うことです。また、同じ内容の連絡をグループの人たちに送りたいときなど、
手紙だと相手の数だけ文章を書かなければありませんが、電子メールなら一
つの文章を複数の人にいっせいに送ることができて手間が省けます。それに、
受け取ったメールだけでなく、自分が送信したメールも簡単に保存できるの
で、記録したり読み返したりするのにも便利です。

(問題文3)
 みなさんは、動物のミルクがミラクル(ふしぎなこと)を起こして、さ
まざまな物に変身することを知っていますか。
 まず、一つめのミラクルはヨーグルトです。動物のミルクを利用し始め
たのは、今のエジプトの近くに住む人たちです。この地方では、暑いときに
は日中の気温が五十度ちかくにもなります。ここにミルクを置きっぱなしに
すると、いろいろな菌が空気中から飛び込んできて、どんどんふえていきま
す。このとき、ミルクの中に、にゅうさん菌という菌が入ると、ミルクの変
身が起きます。それまでさらっとしていたミルクが、だんだんどろっとして
きて、食べてみると少しすっぱい味になります。これがヨーグルトです。に
ゅうさん菌のおかげで、ミルクがくさらずにヨーグルトにかわりました。こ
れが一つめのミラクルです。
  二つめのミラクルは、バターです。ミルクをかき回すと、白いかたまり
ができます。これはミルクの中のしぼう(油)がかたまった物です。こうし
てできたかたまりがバターです。バターは、ほかの油にくらべて味やかおり
がよく、料理に使うと、とてもおいしくなります。また、ケーキなどのおか
し作りにも使います。
  三つめのミラクルは、チーズです。チーズは、ミルクの中のたんぱくし
つがかたまったものです。チーズにはえいようがあり、とてもおいしいので、
今では世界中の人が食べています。

(問題文4)
 わたしたちの体には、病気の原因になる微生物から自分の体を守るための
仕組みがあります。
 まず、体をおおっている皮ふです。きずでもないかぎり、微生物は、皮ふ
を通して体の中に入ることはありません。それだけでなく、皮ふが老化し、
あかになって落ちるとき、微生物も落ちてしまいます。
 それから、なみだも、目から入ろうとする微生物を流してしまいます。し
かも、なみだは、微生物を殺す働きもします。
 それから、のどのおくに生えているせん毛の働きです。せん毛は、鼻や口
から入ってきた微生物を、外へ外へとおし出す役目をしているからです。
 このほかにも、わたしたちの体には、微生物から守るための仕組みがあり
ます。体の中に入りこんだ微生物がふえて毒を出しはじめると、血の中にあ
る小さな白血球が微生物を食べはじめます。食べつくせないときは、今度は、
大きな白血球が働き出します。大きな白血球は、やわらかい角のようなもの
を出して、微生物をつかまえます。


答え(一つの間のあけ方例です。参考例です)

(問題文1)
  海の利用について四つに整理して書いてあります。「第一に」「第二
に」「第三に」「第四に」と四つに区分けして書いています。最初の問題文
を入れると、全体が五つに区分けできます。五つを色別にしてみましょう。
一つの色の文章部分は、ひとまとまりに読み、ばらばらにならないようにし
ます。
  「第一に」「第二に」「第三に」「第四に」の言葉は、明るく強めに読
み出します。各段落の最後尾文が読み終ったら、そこで長めの間をあけます。
一つの段落の中はひとつながりに、ひとまとまりに読みます。

 広くて深くて大きな海を、人間は、むかしから、いろいろなことに使って
きました

 
第一に、海には、魚や貝がいます。海草があります。人間は、それらを取
って食べ物にしてきました。

 
第二に、海に重い物をうかべて運んだり、船でほかの土地と行き来しまし
た。ほかの国の人と品物を売り買いするのにも、船に乗せて、海の上を運び
した。
 第三に、海水には、いろいろな物がとけこんでいます。たとえばしおです。
陸地全体を百五十メートルのあつさでおおってしまうほどたくさんおしおが、
海水にとけています。人間は、それを取り出して使ってきました。

 第四に、海の底には、石油や石炭などもうずまっています。ダイヤモンド
や鉄などがあることもわかってきました。ですから、これらをほり取ってつ
かうことがこころみられています。



(問題文2)
  一つの段落の中に「まず」「また」「それに」と、三つのことが書いて
あります。この三つは、すべて電子メールの利点についての内容です。電子
メールの便利な点を「まず」「また」「それに」とたたみかけ、重ねて述べ
ています。
  最初の問題提示文を入れると、全体が四つに区分けできます。四つの区
切りで間をあけて読みながら、電子メールの便利な点を次々と重ねて並べ立
てている口調で読んでいきます。

 文字を使った通信手段である電子メールと手紙について考えてみよう。
 まず、手紙と比べて、電子メールの良いところは、相手に速くとどくとい
うことです。また、同じ内容の連絡をグループの人たちに送りたいときなど、
手紙だと相手の数だけ文章を書かなければありませんが、電子メールなら一
つの文章を複数の人にいっせいに送ることができて手間が省けます。それに、
受け取ったメールだけでなく、自分が送信したメールも簡単に保存できるの
で、記録したり読み返したりするのにも便利です。


(問題文3)
 ここでは、ミルクのミラクルについて三つのことが書いています。ミルク
が、ヨーグルト、バター、チーズに変身することを、ミラクルと言っていま
す。それぞれが三つの段落になっています。
 はじめの問題文(課題提示文)は、読者(聞き手)に質問してるように、
問いかけてるように、聞いてるように、文末をしり上がりに読むといいでし
ょう。「まず、ひとつめの」「二つめの」「三つめの」の言葉は、明るく強
めに読み出します。
 各段落の最後尾文が読み終ったら、そこで長めの間をあけます。
 それぞれの三つの段落の中は、ひとつながりになるように、ひとまとめに
して読みます。

(問題文4)
 ここには「病気の原因になる微生物から自分の体を守るための仕組み」に
ついて三つに整理して書いてあります。
 段落のはじめに「まず」「それから」「このほかにも」という言葉で書き
出していて、それぞれが一つの段落を構成しています。
 これら三つの言葉を読み出すときは、新しい場面(意味内容)を開いてい
く感じにして、明るい強めの声立てにして読み出していきます。
 各段落の最後尾文が読み終ったら、そこで長めの間をあけます。段落の終
了ですから、そこで長めの間をあけて、区切りをはっきりと声で示します。
 「まず」の段落は、皮ふのきずでもないかぎり、微生物は、皮ふから侵入
しないという、皮膚は微生物から守っている、という気持ち(思い、意図)
をこめてこの段落全体を音声表現するとよいでしょう。
 「それから」段落は、涙は微生物を流し、殺しもする、という気持ち(思
い、意図)をこめてこの段落全体を音声表現するとよいでしょう。
 次の「それから」段落は、のどの繊毛の働きはのど・口からの微生物の侵
入をガードしている、という気持ち(思い、意図)をこめてこの段落全体を
音声表現するとよいでしょう。
 「このほか」段落は、微生物を退治する白血球の活躍はすばらしい、とい
う気持ち(思い、意図)をこめてこの段落全体を音声表現するとよいでしょ
う。
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