本稿の目次              2018・09・09記
第17節 ならべ表現の音声練習のしかた
  ならべ表現とは
  ならべ表現(その1)の音声練習をしよう
  ならべ表現(その2)の音声練習をしよう
  主語ならべの音声練習をしよう
  「たりたり・ならべ」の音声練習をしよう
  「ならべ・まとめ」の音声練習をしよう




 
第17節
 ならべ表現の音声練習のしかた




ならべ表現とは


 ならべ表現とは、一つの文の中にいくつかの事柄が対等の関係でならべ
て書いてある文です。例文で調べてみましょう。

(例文1)
 くだもの屋で、りんごとみかんとかきとバナナを買いました。

(例文1)には、ならべて書いてあるものが四つあります。

 (りんごとみかんとかきとバナナ)です。

 音声表現のしかたは、
 
くだもの屋で□、(りんごとみかんとかきとバナナを□)買いました。
 のようになります。

(   )は、ひとつながりに、ひとくくりに、つなげて読むというしるし
す。ひとつながりに読む語句の範囲に赤色で色づけにしています。□は、そ
こで気持ちほんの軽く、短く間をあけるというしるしです。


(例文2)
 おみつさんは、特別美しいむすめというわけでもありませんでしたが、
体がじょうぶで、気立てがやさしくて、いつもほがらかにくるくると働いた
ので、村じゅうの人たちから好かれていました。 
                 杉みき子「わらぐつの中の神様」

(例文2)には、ならべて書いてあることが三つあります。
(1)体がじょうぶで、
(2)気立てがやさしくて
(3)いつもほがらかにくるくると働いた     の三つです。

音声表現のしかたは、こうなります。

 
おみつさんは、特別美しいむすめというわけでもありませんでしたが□
 
( 体がじょうぶで□、気立てがやさしくて□、いつもほがらかにくるく
ると働いたので□ )
村じゅうの人たちから好かれていました。 

 三つのならんでいる事柄に赤色をつけています。ひとくくりに読む範囲
に(  )をつけています。気持ちほんのちょっとだけ間をあけるところに
□のしるしをつけています。
 三つの事柄をひとくくりに、ひとつながりにして読み、ならべの途中で意
味内容が切れてしまう読み方にならないようにします。


 もうすこし例文で練習しましょう。

下記の(例文2)〜(例文7)では、ならべて書いてある事柄は何ですか。
どこからどこまでをひとくくりにして読めばよいですか。ひとくくりに読む
範囲に、カッコを書き入れてみましょう。

(例文3)
 へびだの、なめくじだの、毛虫だの、ぼくはこのような動物は大きらいで
す。

(例文4)
  小笠原さんは、海岸のうめ立てがなぜ行われたのか、自然の環境を残し
ておくことはできないのかということについて研究することにしました。

(例文5)
 おみつさんは、少しぐらい格好が悪くても、はく人がはきやすいように、
あったかいように、少しでも長持ちするようにと、心をこめて、しっかりし
っかり、わらぐつを編んでいきました。
                 杉みき子「わらぐつの中の神様」

(例文6)
 二人のわかいしんしが、すっかりイギリスの兵隊の形をして、ぴかぴか
する鉄ぽうをかついで、白くまのような犬を二ひき連れて、だいぶ山おくの、
木の葉のかさかさしたとこを歩いておりました。
                  宮沢賢治「注文の多い料理店」


答え

 ならべて書いてあるひと区切りに(  )をつけています。(  )の
中はひとまとまりに、ならべの一つ一つを区切りながらも、ひとつながりに
読みます。
 ひとつながりに読む個所が長い場合は、ひと息だけで全体を読むことは
できません。ところどころで小さく間をあけて、そこで少しずつ息を吸いな
がら読んでもいいですが、意味内容が切れないように、ひとつながりの息づ
かいになるようにして文末まで読み進めていくようにします。

(例文3)
 
( へびだの、なめくじだの、毛虫だの□ )、ぼくはこのような動物は
大きらいです。


 (例文4)
小笠原さんは□( 海岸のうめ立てがなぜ行われたのか□、自然の環境
を残しておくことはできないのか□ )
ということについて研究することに
しました。


(例文5)
 
おみつさんは、少しぐらい格好が悪くても□、( はく人がはきやすい
ように□、あったかいように□、少しでも長持ちするように□ )
と、心を
こめて、しっかりしっかり、わらぐつを編んでいきました。


(例文6)
 
二人のわかいしんしが□( すっかりイギリスの兵隊の形をして□、
ぴかぴかする鉄ぽうをかついで□、白くまのような犬を二ひき連れて□ )

だいぶ山おくの、木の葉のかさかさしたとこを歩いておりました。




  
ならべ表現(その1)の音声練習をしよう



 次の文には、いくつかのことがならべて書いてあります。ならべの範囲に
(  )を書き入れましょう。実際に声に出して(   )の中を、それぞ
れを区切りつつも、ひとつながりに読む練習をしましょう。

(練習文1)
 ある山里に、ひとりの男の子が生まれたが、その男の子は、立つことも、
話すことも、歩くことも、笑うことも、できませんでした。

(練習文2)
 ひよこは、にわとりのひなです。まるくて、黄色くて、ふわふわしていて、
いつのピヨピヨピヨと鳴いています。

(練習文3)
 食べるものといえば、お米の代わりに配給される、おいもや豆やかぼちゃ
しかありませんでした。    

(練習文4)
 わらや、木の葉や、細かい枝で作った巣の中に、ひなが三羽、大きな口を
あけて、ピイピイと鳴いていました。

(練習文5)
 その年月は、わたしたちの父母や祖父母たちが生きてきた時代、そして、
社会が激しく変わっていった時代と重なります。

(練習文6)
 郷土出身の作家についての資料には、どのようなものがあるのか、また、
どうしたら資料を見せていただけるのか、教えてください。

(練習文7)
 小笠原さんは、海岸のうめ立てがなぜ行われたのか、自然の環境を残して
おくことはできないのかということについて研究することにしました。



【答え】一つの読み方の例です。この通りでなくてもかまいません。
(ならべが書いてある個所にカッコを書き入れて、赤色にしています。こ
こは、ひとつながりの息づかいで読みすすめます。ほんのちょっと気持ち間
をあけて読む個所に□を書き入れています。)


(練習文1)
 
ある山里に、ひとりの男の子が生まれたが、その男の子は□、( 立つこ
とも□、話すことも□、歩くことも□、笑うことも□、)
できませんでした。

(練習文2)
 
ひよこは、にわとりのひなです□。( まるくて□、黄色くて□、ふわふ
わしていて□)、
いつもピヨピヨと鳴いています。

(練習文3)
 
食べるものといえば□( お米の代わりに配給される□、おいもや豆や
かぼちゃしか□ )
ありませんでした。    

(練習文4)
 
( わらや、木の葉や、細かい枝で作った )巣の中に、ひなが三羽、大
きな口をあけて、ピイピイと鳴いていました。


(練習文5)
 
その年月は□、( わたしたちの父母や祖父母たちが生きてきた時代□、
そして、社会が激しく変わっていった時代□ )
と重なります。

(練習文6)
 
郷土出身の作家についての資料には□( どのようなものがあるのか
□ また、どうしたら資料を見せていただけるのか□ )
教えてください。

(練習文7)
 
小笠原さんは□、( 海岸のうめ立てがなぜ行われたのか□、自然の環境
を残しておくことはできないのか□ )
ということについて研究することに
しました。





  
ならべ表現(その2)の音声練習をしよう



 次の文には、いくつかのことがならべて書いてあります。ならべの範囲に
(  )を書き入れましょう。実際に声に出して(   )の中を、それぞ
れを区切りつつも、ひとつながりに読む練習をしましょう。

(練習文1)
 あか太郎は、一わん食べれば一わん分、二わん食べればにわん分、かまで
食べればかまの分だけ、ずんがずんがと大きくなった。
                 上しょういちろう「力太郎」

(練習文2)
 おじさんの見るところでは、凡太は、朝から晩まで母親にしかられてい
る。学校に遅れるとしかられ、忘れ物をしたとしかられ、漫画ばかり読まず
に宿題ぐらいしたらどうかとしかられている。いやもう、しかられるために
この地上に生まれてきたのではないかと、思われるぐらいだ。
                     遠藤周作「白い風船」

(練習文3)
 今、戦争はずっと遠くでしているので、たとえ耳をすましても、空をな
がめても、鉄砲の音も聞こえなければ、黒いけむりのかげすら見られなかっ
たのです。                 小川未明「野ばら」

(練習文4)
 昔は、手軽にできる食べ物がなかったかというと、決してそうではありま
せん。ご飯をかわかしておいて、水かお湯にひたして食べる「ほし飯」、そ
ば粉をお湯で練って食べる「そばがき」、くず粉をお湯でといで食べる「く
ず湯」などは、便利な食べ物として愛用されていました。

(練習文5)
 果樹園にあったしらかばの若木は「白いレディー」、うっそうとした森
は「お化けの森」、木もれ日がきらめく小道は「恋人の小道」とよびました。
モンゴメリーは、そうした周囲の自然を心から愛しました。心がみだれたと
き、はらが立ったとき、孤独なとき、自然の中に入っていくと、不思議と心
が落ち着き、やさしい気持ちになれるのでした。

(練習文6)
 もうすぐおぼんが来る。おぼんの朝は、まだ夜が明けないうちに起き出
して、村じゅうの人々が、いちばんいい着物を着てお墓参りに行く話や、こ
の日お寺では、地ごく極楽の絵をかいた宝物を六枚びょうぶが本堂に出され
るので、みんなでそれを見に行く話など、千枝子たちの話は、瑞枝にとって
何一つめずらしくないものはありませんでした。  壷井栄「石うすの歌」

(練習文7)
 この時初めて、金子みすずについて、いくつかのことを聞くことができま
した。
山口県下関市に住んでいた女性であること、「童話」という雑誌に作品を
投稿していて、当時のわかい詩人たちのあこがれであったこと、昭和初期に
二十六歳のわかさでなくなり、自分の作品を書き留めた三冊の手帳が、「童
話」の撰者で詩人の西條八十の手元に預けてあることなどでした。

(練習文8)
 イルカは、ピューピューと口笛をふいているような声、パチパチと豆のは
ぜるような声、ギーギーというドアのきしむような声など、いろいろな声で
話し合っています。イルカは、さまざまな声を使い分けて、こまったこと、
きけんなこと、うれしいこと、悲しいことなどを、たがいに伝え合っていま
す。

(練習文9)
 木曽路はすべて山の中である。あるところは岨(そば)づたひに行く崖の
道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、あるところ
は山の尾をめぐる谷の入口である。      島崎藤村「夜明け前」


【答え】一つの読み方の例です。この通りでなくてもかまいません。
(ならべが書いてある個所にカッコを書き入れて、赤色にしています。こ
こは、ひとつながりの息づかいで読みすすめます。ほんのちょっと気持ち間
をあけて読む個所に□のしるしを書き入れています。)

(練習文1)
 
あか太郎は□( 一わん食べれば一わん分□、二わん食べればにわん分
□、かまで食べればかまの分だけ□ )
ずんがずんがと大きくなった。

(練習文2)
 
おじさんの見るところでは、凡太は、朝から晩まで母親にしかられてい
る□。
( 学校に遅れるとしかられ□、忘れ物をしたとしかられ□、漫画ば
かり読まずに宿題ぐらいしたらどうか□ )
としかられている。いやもう、
しかられるためにこの地上に生まれてきたのではないかと、思われるぐらい
だ。


(練習文3)
 
今、戦争はずっと遠くでしているので□、( たとえ耳をすましても□、
空をながめても□ ) ( 鉄砲の音も聞こえなければ□、黒いけむりのかげ
すら見られなかった□)
のです。

(練習文4)
 
昔は、手軽にできる食べ物がなかったかというと、決してそうではありま
せん□。
( ご飯をかわかしておいて、水かお湯にひたして食べる「ほし
飯」□、そば粉をお湯で練って食べる「そばがき」□、 くず粉をお湯でと
いで食べる「くず湯」□ )
などは、便利な食べ物として愛用されていまし
た。


(練習文5)
( 果樹園にあったしらかばの若木は「白いレディー」□、 うっそうとし
た森は「お化けの森」□、 木もれ日がきらめく小道は「恋人の小道」□
 )
とよびました。モンゴメリーは、そうした周囲の自然を心から愛しまし
た。
( 心がみだれたとき□、はらが立ったとき□、孤独なとき□ )自然の
中に入っていくと、不思議と心が落ち着き、やさしい気持ちになれるのでし
た。


(練習文6)
分かりやすく段に区切って書くと、下記のようになります。

 
もうすぐおぼんが来る□。

( おぼんの朝は、まだ夜が明けないうちに起き出して、村じゅうの人々が、
いちばんいい着物を着てお墓参りに行く話や□、)

( この日お寺では、地ごく極楽の絵をかいた宝物を六枚びょうぶが本堂に
出されるので、みんなでそれを見に行く話など□ )、

千枝子たちの話は、瑞枝にとって何一つめずらしくないものはありませんで
した。
 

(練習文7)
 この時初めて、金子みすずについて、いくつかのことを聞くことができま
した□。

( 山口県下関市に住んでいた女性であること□、

「童話」という雑誌に作品を投稿していて、当時のわかい詩人たちのあこが
れであったこと□、

昭和初期に二十六歳のわかさでなくなり、自分の作品を書き留めた三冊
の手帳が、「童話」の撰者で詩人の西條八十の手元に預けてあること□ )

などでした。

(練習文8)
 
イルカは、( ピューピューと口笛をふいているような声□、パチパチと
豆のはぜるような声□、ギーギーというドアのきしむような声など□ )

いろいろな声で話し合っています。
 イルカは、さまざまな声を使い分けて、
( こまったこと□、きけんなこ
と□、うれしいこと□、悲しいことなどを□ )
たがいに伝え合っていま
す。 

(練習文9)
 
木曽路はすべて山の中である□。( あるところは岨(そば)づたひに行
く崖の道であり□、あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり□、
あるところは山の尾をめぐる谷の入口である□ )。 
     



   
ならべ表現(その3)の音声練習をしよう



もんだい
声に出して、文意がならぶように読みましょう。

(1)わかい大工さんは、道具箱をむしろの上に置いて、そのわらぐつを手
  に取ると、たてにしたり、横にしたりして、しばらくながめてから、今
  度はおみつさんの顔をまじまじと見つめました。

(2)大気中の二酸化炭素の増加は、石油や石炭などの燃料の消費は増える
  ことによるだけでなく、二酸化炭素を吸収してくれる森林の木が切りた
  おされ、森林がなくなっていくということとも関係しています。

(3)わたしが口をきくと、気どってるっていうし、だまっていると、おか
  しいっていうし、何かいい考えがうかぶと、ずるがしこいっていうし、
  つかれていると、なまけ者っていいます。気にしないような顔をしてい
  るけど、ほんとうはすごくきずついています。

{答え}わたしなりの、一つの表現のしかた

(1)「たてにしたり、横にしたり」の二つが、ならぶように読む。
(2)増加は、「コレだけでなく」「コレコレということとも」関係してい
   る。二つの「  」内が並ぶように読み進める。
(3)「口をきくと、気どってるっていうし、」「だまっていると、おか 
   しいっていうし、」「何かいい考えがうかぶと、ずるがしこいってい
   うし、」「つかれていると、なまけ者っていいます」カギカッコ内の
   四つを区切って、ならべて、読み進める。



   
ならべ表現(その4)の音声練習をしよう



 次の文章を、場面の情景の動き(情景の時間の流れのならべ)が立体感・
臨場感あふれるように声に出して読んでみよう。わざと大げさに表情を
つけて読んでみよう。

(1)草の上にどたりと寝転んでしまった年老いたのらねこは、のっそりと
   歩きだし、えさをゆっくりと食べ始めました。

(2)ある朝、おにが目をさますと、すさまじいあらしだった。山々の木々
   は、すすきがほをふるように、はげしい風にふきなびき、雨はたきと
   なって流れ、がけが音をたててくずれ落ちた。大岩も、まりのように
   はずんで落ちていき、遠い谷間で音をたてた。

(3)おにはうなりり声を上げて立ち上がった。そして、おにの岩屋の前に
   あった、山ほどどでかい大岩にだきつくと、ゆっさ、ゆっさ、ゆっ 
   さ、ゆらしていたが、やあっ、とかけ声をかけて大岩を持ち上げ
   ると、ズデーン、そこへほうり出した。
    こんどは、ほかの山のような大岩にだきつき、ゆっさ、ゆっさとゆ
   すりたてた。そのいきおいに、周りに立っていた一かかえも二かかえ
   もあるすぎの木は、ズシーン、メリメリとたおれていった。

{答え}わたしなりの、一つの表現のしかた

(1)「のっそりと歩きだし」「えさをゆっくりと食べ始めました」の二つ
   をならべて読む。「のっそり」「ゆっくり」やや大げさに表情をつけ
   て読む。
(2)情景の、時間の流れの変化がはっきりと目に見えるように声に出す。
   時間の流れに区切って、やや大げさに表現する。
   以下の「  」に区切り、カッコとカッコとの間にマを入れる。
 「ある朝、おにが目をさますと、すさまじいあらしだった」マ
 「山々の木々は、すすきがほをふるように、はげしい風にふきなびき」マ
 「雨はたきとなって流れ」マ
 「がけが音をたててくずれ落ちた」マ
 「大岩も、まりのようにはずんで落ちていき」マ
 「遠い谷間で音をたてた」マ
(3)音声表現の注意点は、上の(2)と同じ。句点(まる)の個所でマを
  開けて読む。時間の進行による情景の変化が分かるように区切って読み
  進める。「ゆっさ、ゆっさ」「やあっ」「ズデーン」「ズシーン、メリ
  メリ」などは、やや大げさに表現すると分かりやすい。



     
主語ならべの音声練習をしよう


 次の文の主語部分には、動物名が7つならべて書いてあります。

(例文)しかも、いのししも、うさぎも、かめも、いたちも、たぬくも、 
    きつつきも、赤いろうそくをのぞきこみました。
                   新美南吉「赤いろうそく」

 主語部分には、「しかも、いのししも、うさぎも、かめも、いたちも、
たぬくも、きつつきも」と、動物名が7つならべられています。7ひきの動
物の名前を読んでいるうちに息が切れてしまいますね。7ひきの動物名はひ
とつながりになるように読まなければなりません。ぶつぎりに読んでしまう
と、7ひきの動物名がばらばらになってしまいます。ところどころで小さく
間をあけて、そこで少しずつ息を吸いながら読んでもいいですが、意味内容
が切れないように、ひとつながりの息づかいになるように文末まで読み進め
ていくようにします。7ひきの動物名がひとつながりになるように、途中で
読み納めになって、途切れてしまわないようにします。
 「しかも、いのししも、うさぎも、かめも、いたちも、たぬくも、きつ
つきも」の個所は、ひとつひとつ区切りながらも、ひとつながりになるよう
に、ひとまとまりになるように読んでいくようにしましょう。それから述語
「赤いろうそくをのぞきこみました」につながるように読みすすめていきま
す。途中で息切れがして、文章意味がとぎれてしまわないようにします。


【練習問題】

 次の文の主語部分には、いくつのことがならべて書いてありますか。
・ひとまとまりにならべる主語部分に(  )のしるしを書き入れましょう。
・(  )個所がをひとまとまりになって、「どうした」の述語部分に結び
 つくように読んでいきましょう。


(練習文1)
 村の小川には、ふなやめだかやげんごろうやアメンボが泳いでいました。

(練習文2)
 ぼくも、兄も、姉も、妹も、まだ飛行機に乗ったことがありません。

(練習文3)
とつぜん、空のようすがくずれた。雪をまじえた冷たい風が、横なぐりに
たたきつける風が、急にはげしくなった。

(練習文4)
日本の子どもたちは、むかしから、自然を何より親しい遊び相手としてき
ました。トンボもバッタも、草花も木の実も、そして、土や小石までが、心
の通い合うなかまたちでした。

(練習文5)
 父ちゃんも、母ちゃんも、長松も、それからたった三つのウメまでが、
次々に十字のハリツケ柱におしあげられて、両手両足をしばりあげられた。
それを見ていた村人たちの怒って血走った目が、竹矢来をゆさぶるふしくれ
だった手が、高い長松の所からよく見えた。
                  斎藤隆介「ベロ出しチョンマ」

(練習文6)
 お母さんのかたにかかっているかばんには、包帯、お薬、そして、大事な
お米で作ったおにぎりが入っていました。    今西祐行「一つの花」

(練習文7)
 かつて、日本のあちこちには、くぬぎ、なら、かしなどの生えている森が
ありました。

(練習文8)
 アキラは、部屋の中をのぞいてみました。白いかべにかこまれた部屋に
は、中身のはみ出したソファーや、こわれたかがみや、ランプや花びんや雑
誌などが散らばっていました。

(例文9)
 佐野さんは、つくえの上に、四つのコップをならべて報告しました。そ
れぞれのコップには、水道の水、浄水器を通した水道の水、買ってきたペッ
トボトルの水、井戸の水が入っていました。

(例文10)
 ある山里にひとりの男の子が生まれた。その男の子は、いつまでも、立つ
ことも、話すことも、笑うことも、できませんでした。


答え

(練習文1)
 村の小川には、( ふなやめだかやげんごろうやアメンボ )が□ 泳い
でいました。

(練習文2)
 ( ぼくも、兄も、姉も、妹も、)□ まだ飛行機に乗ったことがあり
ません。

(練習文3)
「(雪をまじえた冷たい風が)(横なぐりにたたきつける風が)」が、と
もに「急にはげしくなった。」につながるように読んでいく。「とつぜん」
は副詞で、「くずれた」に係っていくように読んでいく。

(練習文4)
「(トンボもバッタも)(草花も木の実も)(そして、土や小石まで
が)」これら三つを区切りつつも、ひとまとまりになって「心の通い合うな
かまたちでした。」につながるように読む。

(練習文5)
(父ちゃんも、母ちゃんも、長松も、それからたった三つのウメまでが)
がひとまとまりになって、( 次々に十字のハリツケ柱におしあげられて
 )と( 両手両足をしばりあげられた。)の二つのならべ述語部分に結び
つくように読む。
 (それを見ていた村人たちの怒って血走った目が )と( 竹矢来をゆさ
ぶるふしくれだった手が)の二つのならべ主語部分が、
 述語部分の( 次々に十字のハリツケ柱におしあげられて )と( 両
手両足をしばりあげられた)との二つのならべ述語部分に結びつくように読
む。

(練習文6)
 ( 包帯、お薬、そして、大事なお米で作ったおにぎりが )まで、それ
ぞれを区切りつつも、ひとまとまりに読む。それ全体が「入っていまし
た。」へとつながるように読む。
 「お母さんのかたにかかっているかばんに」は補語、「には」の「は」
は副助詞(トリタテの働き)で、「には」は強調音声になることが多い。

(練習文7)
「くぬぎ、なら、かしなどが生えている」は単文(単位文)です。これが
「森」の連体修飾語となっていて、全体として複文を構成しています。
分かりやすく書けば、
【( くぬぎ、なら、かしなどが生えている)森が、日本のあちこちには、
ありました。】
となります。
(くぬぎ、なら、かしなどが生えている森が)をひとつながりに読み「あり
ました」につながるように読み進めていく。
「かつて」は副詞で「ありました」に係る。「生えている」に係るとも考
えられるが、「ありました」のほうが妥当でしょう。

(練習文8)
、( 中身のはみ出したソファーや、こわれたかがみや、ランプや花びん
や雑誌などが )をひとつながりに読み、三つを区切りつつも、ひとつなが
りになって、「散らばっていました。」へと結びつくように読みすすめる。

(例文9)
  佐野さんは、つくえの上に、四つのコップをならべて報告しました。
 それぞれのコップには□、( 水道の水□、浄水器を通した水道の水□、
買ってきたペットボトルの水□、井戸の水が□ )が「入っていました」と、
四つがひとまとまりになって「入っていました」に結びつくように読む。

(例文10)
 ある山里にひとりの男の子が生まれた。その男の子は、「いつまでも」が
( 立つことも□、話すことも□、笑うことも□、)の三つに係るように読
み、それ全体が、述部「できませんでした」に結びつくように読む。




 
「たりたり・ならべ」の音声練習をしよう



「どうする」(述語)個所に、「たり、たり」がならべて書いてある文が
あります。前記した「主語ならべ」に対して、「述語ならべ」とも言えます。
 下記のような文です。

(例文1)
 ピノキオは、 歌を歌ったり、おどりをおどったり、楽器をえんそうした
りしました。

(例文2)
 手品師は、ぼうしの中から色とりどりの美しい花を取り出したり、ハン
カチの中から白いハトを飛び立たせたり、手の中からたくさんのトランプを
出したりしました。

(例文1)と(例文2)の「たりたり」がならべて書いてある個所にしるし
をつけると、こうなります。

 
ピノキオは、( 歌を歌ったり、おどりをおどったり、楽器をえんそう
したり )
しました。

 
手品師は、( ぼうしの中から色とりどりの美しい花を取り出したり、
ハンカチの中から白いハトを飛び立たせたり、手の中からたくさんのトラン
プを出したり )
しました。

 音声表現のしかたは、カッコの中を、ひとつながりに、ひとまとまりに読
みます。つまり、「どうする」(述部部分)の「たり、たり」部分がひとつ
ながりに、ひとまとまりになるように読みます。「たり、たり」部分の途中
でつながりが切れた読み方にならないようにします。
 また、「……したり、……したり、……したり」のように「……したり」
が三個あった場合は、それぞれの三つを区切って読みましょう。

【一口メモ】
 三尾砂『話しことばの文法』(法政大学出版局、1958)に、「たり」につ
いて次のように書いてありました。はさみこみ参考資料です。
 「たり」は、接続助詞の「し」にたいへんよく似ており、「する」とむす
んで「……たり……たりする」のような形で用いられることが多い。
 「たり」はいくつか似かよった動作状態のうち、一例ないし数例をあげる
のに用いられる。そして、その他の似かよった動作状態は推察にまかせる、
といったような用いられ方が多い。「し」のほうは一つ一つ数えたてるのに
用い、したがって「その他これこれ」という含みがありません。 122ぺより
 荒木の作例
 たかし君は、絵本を読んだり、文字を書いたり、買い物に行ったりした。
 たかし君は、絵本も読むし、文字も書くし、買い物にも行ける。


 では、実際に声に出して練習していくことにします。

【練習問題】

・ならべ部分に(  )のしるしを書き入れましょう。
・(   )部分がひとつながりになるように読みましょう。
・たりたり部分を、「……したり」「……したり」のように区切って読みま
 しょう。


(練習文1)
 カナリアは、小さなカゴの中で、きれいな声で歌ったり、水を飲んでいた
り、バタバタとはばたいたりしています。

(練習文2)
 わたしはいつも正夫君とアパートの階段の下で遊んでいます。トランプを
したり、文字合わせをしたり、絵をかいたり、おしゃべりをしたり、おやつ
を食べたりしています。

(練習文3)
 ニセアカシアの花は、てんぷらにしたり、バターいためにしたり、花をし
ごいて熱湯をかけ、サラダにしたりして食べるそうです。

(練習文4)
 ミシンの音が、たえず速くなったり、おそくなったり、まるで、何かお話
をしているかのように聞こえてきます。    今西祐行「一つの花」

(練習文5)
 人々は、木や枝を切ってまきや炭にしたり、下草をかり、落ち葉を集めて
田畑に使う肥料を作ったりしました。

(練習文6)
 メデアは、世の中にある数多くの情報や事件の中身を、選択したり、編集
したり、加工したりしてから、わたしたちに提供しています。

(練習文7)
 消防署の人々のふだんの仕事は、消防訓練をしたり、消防自動車の手入れ
をしたり、救急車の運転をしたり、防火栓の点検をしたりしているそうです。

(練習文8)
 冬になると寒くなるのは、冬の国から、風の子のピューンが来るからです。
ある晩は、木の葉をいっぱいまきちらしてきたり、ある晩は、冷たい雨つぶ
をつれてきて、窓ガラスにぶつけたり、ある晩は、犬のほえる声をふくろに
入れてもってきて、遠くの方から犬の声を聞かせたりします。

(練習文9)
人間は、宅地を造るために、山を切りくずして平地にしたり、交通を便利
にするために、森を切り開いて道路を造ったりしている。あるいは、電気を
起こすために、川の流れをせき止めてダムを建設したり、工業地帯にするた
めに、海をうめ立てて陸地にしたりしている。

(練習文10)
 凧あげ大会が近づくと、父はもう仕事が手につかなくなったといいます。
 凧のほねにする竹を山に切りに行ったり、それを組み立てたり、絵をかい
たり、その紙をはったり、糸目をつけたり、しっぽを下げたり……。
 しかたがないので、母が一人で魚を売ったり、さしみを作ったり、開きを
ほしたりしたんですって。        長崎源之助「父ちゃんの凧」


答え

(練習文1)
 
カナリアは、小さなカゴの中で、( きれいな声で歌ったり□、水を飲ん
でいたり□、バタバタとはばたいたり□ )
しています。

(練習文2)
 
わたしはいつも正夫君とアパートの階段の下で遊んでいます。( トラン
プをしたり□、文字合わせをしたり□、絵をかいたり□、おしゃべりをした
り□、おやつを食べたり□ )
しています。

(練習文3)
 
ニセアカシアの花は、( てんぷらにしたり□、バターいためにしたり□、
花をしごいて熱湯をかけ、サラダにしたり□ )
して食べるそうです。

(練習文4)
 
ミシンの音が、たえず( 速くなったり□、おそくなったり□ )、まる
で、何かお話をしているかのように聞こえてきます。  


(練習文5)
 
人々は、( 木や枝を切ってまきや炭にしたり□、下草をかり、落ち葉を
集めて田畑に使う肥料を作ったり□ )
しました。

(練習文6)
 
メデアは、世の中にある数多くの情報や事件の中身を、( 選択したり□
編集したり□、加工したり□ )してから、わたしたちに提供しています。

(練習文7)
 
消防署の人々のふだんの仕事は、( 消防訓練をしたり□、消防自動車の
手入れをしたり□、救急車の運転をしたり□、防火栓の点検をしたり□ )
しているそうです。

(練習文8)
 
冬になると寒くなるのは、冬の国から、風の子のピューンが来るからです。
(ある晩は、木の葉をいっぱいまきちらしてきたり□、 ある晩は、冷たい
雨つぶをつれてきて、窓ガラスにぶつけたり□、 ある晩は、犬のほえる声を
ふくろに入れてもってきて、遠くの方から犬の声を聞かせたり□ )
します。

(練習文9)
人間は、宅地を造るために、( 山を切りくずして平地にしたり□、交通
を便利にするために、森を切り開いて道路を造ったり□ )
している。ある
いは、
( 電気を起こすために、川の流れをせき止めてダムを建設したり□、
工業地帯にするために、海をうめ立てて陸地にしたり□ )
している。

(練習文10)
 
凧あげ大会が近づくと、父はもう仕事が手につかなくなったといいます。
( 凧のほねにする竹を山に切りに行ったり□、それを組み立てたり□、絵
をかいたり□、その紙をはったり□、糸目をつけたり□、しっぽを下げたり
……□。)

 
しかたがないので、母が一人で( 魚を売ったり□、さしみを作ったり□、
開きをほしたり□ )
したんですって。      




  
「ならべ・まとめ」の音声練習をしよう



 次の(例文)は、どんな文章の仕組みになっていますか。

(例文)
 夜でも、昼でも、辺りの村へ出てきて、いたずらばかりしました。畑へ
入っていもをほり散らしたり、菜種がらのほしてあるのへ火をつけたり、百
姓家のうら手につるしてあるとんがらしをむしり取っていったり、いろんな
ことをしました。              新美南吉「ごんぎつね」

 上の文章は、「畑へ入っていもをほり散らしたり、菜種がらのほしてあ
るのへ火をつけたり、百姓家のうら手につるしてあるとんがらしをむしり取
っていったり」と、「たり」が三つ連続しています。
 「たり」は、同じような行動や事柄をならべるときに使う「並列の接続
助詞」です。三つの「たり、たり、たり」の直ぐあとに、それらをひとまと
めにして「いろんなこと」と書いています。「たり、たり、たり」とならべ
ていき、 再度「いろんなこと」とひとまとめにした「まとめ言葉」が書い
てあります。ごんぎつねはその他にも随分といろんな悪さをしたことが分か
ります。

 音声表現のしかたは、三つの「たり、たり、たり」部分を三つに区切り
つつも、三つをばらばらにしないで、ひとつながりになるように読みます。
そして、再度ひとまとめにした「いろんなこと」へと思いが結びつくように
読みすすめていきます。
 ごんぎつねは、こんな悪さをしたり、こんな悪さをしたり、こんな悪さ
をしたり、「いろんな悪さをしたんだよ」という思いをこめて、「いろんな
ことを」部分に思いが集まるように読んでいきます。「いろんなことを」の
直後にほんのちょっとだけ間をあけると、「いろいんなこと」の意味内容が
強調されて音声表現されます。

「たりたりのならべ部分」には(   )のしるしを、その直ぐあとの
「まとめ言葉」には【   】のしるしを、ほんの軽く間をあける個所には
□のしるしを書き入れると、次のようになります。

 夜でも、昼でも、辺りの村へ出てきて、いたずらばかりしました。
( 畑へ入っていもをほり散らしたり□、 菜種がらのほしてあるのへ火
をつけたり□、 百姓家のうら手につるしてあるとんがらしをむしり取って
いったり□ )、
【いろんなことを】□ しました。


【練習問題】

 次の練習文を声に出して読んでみよう。
・(  )と【   】のしるしを書き入れてみよう。
・(  )の中は、それぞれを区切りつつもひとつながりに読みましょう。
・(  )の思いが【   】に結びつくように読んでいきましょう。
・【   】を、ほんのちょっとだけ強めに読んでみよう。(文章内容によ
  っては強めにならない場合もあります。一応、強めに読んでみて、当て
  はまらにときは、すんなりと平らに読みましょう。)
・【   】の直後に軽い(間)をあけて読んでみよう。
  いろいろと試してみて、文章内容にいちばんぴったりした音声表現のし
  かたを選択してみましょう。


(練習文1)
 馬は、小気味よい速さで走り始めた。風のにおいも、草のかがやきも、
馬のすばらしさも、何もかも、太郎は夢に見たものと同じだった。

(練習文2)
 まだ戦争のはげしかったころのことです。そのころは、おまんじゅうだ
の、キャラメルだの、チョコレートだの、そんな物はどこに行ってもありま
せんでした。おやつどころではありませんでした。

(練習文3)
ちいちゃんとお兄ちゃんは、かげおくりをして遊ぶようになりました。ば
んざいをしたかげおくり。かた手を上げたかげおくり。足を開いたかげおく
り。いろいろなかげを空におくりました。

(練習文4)
 もう一度、海へ行きたい。海の風をすってみたい。波にゆられてみたい。
そんなことを、わたしは病院のベッドの中で考えていた。

(練習文5)
 まんがには、一こままんが、四こままんが、ストーリーまんがなど、い
ろいろな種類があります。

(練習文6)
 「ここから見える夕焼けはきれいだね。わたしも、三年前までは、緑で
いっぱいの丘のある街に住んでいたんだよ。だが、あの日、いっしゅんにし
て、わたしたちの街も、家も、家族も、友達も、形のあるものも、ないもの
も、みんなこわれたんだ。」

(練習文7)
 みなさんは、「環境問題」というと何を思いうかべますか。身近な川が
よごれている。空気がきたなくなっている。ごみが増えている。地球の温度
が高くなっている。生き物のすがたを見かけなくなっている。いずれも今、
わたしたちの身の回りに起きている環境問題です。

(練習文8)
 おばあさんの話というのは、昔、千枝子のひいおじいさんが若い衆だっ
たときに、ちょんまげを切るおきてが出て、初めてそれを切り落としたとき
のことだの、おばあさんがまだ花よめさんだった時分には、山にいのししが
たくさん住んでいて、里に出てきては畑をあらして困った話だの、あるとき
など、花よめのおばあさんが張り物をしているそばを、猟師に追われたいの
ししがつっ走ってにげた話だの、そういうのばかりでした。
                      壷井栄「石うすの歌」 


答え

・ひとつながり部分に(  )を、まとめ言葉に【  】を記入してます。
  二つのカッコ部分を色づけをしています。
・ほんのちょっと軽く間をあける個所に、□のしるしを書き入れています。

(練習文1)
 馬は、小気味よい速さで走り始めた。
(風のにおいも□、草のかがやき
も□、馬のすばらしさも□)
【何もかも】□ 太郎は夢に見たものと同じだ
った。

(練習文2)
 まだ戦争のはげしかったころのことです。そのころは、
(おまんじゅうだ
の□、キャラメルだの□、チョコレートだの□)
【そんな物は】□ どこに
行ってもありませんでした。おやつどころではありませんでした。

(練習文3)
ちいちゃんとお兄ちゃんは、かげおくりをして遊ぶようになりました。
(ばんざいをしたかげおくり□。かた手を上げたかげおくり□。足を開いた
かげおくり□)。
【いろいろなかげを】□ 空におくりました。

(練習文4)
 
(もう一度、海へ行きたい□。海の風をすってみたい□。波にゆられてみ
たい□。)
【そんなことを】□、わたしは病院のベッドの中で考えていた。
または
 もう一度□、
(海へ行きたい□。海の風をすってみたい□。波にゆられて
みたい□。)
【そんなことを】□、わたしは病院のベッドの中で考えていた。


(練習文5)
 まんがには、
(一こままんが□、四こままんが□、ストーリーまんがな
ど□)、
【いろいろな種類が】□ あります。

(練習文6)
 「ここから見える夕焼けはきれいだね。わたしも、三年前までは、緑で
いっぱいの丘のある街に住んでいたんだよ。だが、あの日、いっしゅんにし
(わたしたちの街も□、家も□、家族も□、友達も□、形のあるものも□、
ないものも□)、
【みんな】□ こわれたんだ。」
 または、
 区切り方として
(わたしたちの□ <街も□、家も□、家族も□、友達
も□>
、□《形のあるものも□、ないものも□》【みんな】□ こわれたん
だ。」もあります。こちらがよいかも。
 また、「みんな」に思いが集まるようにやや強めに読んでみよう。「みん
な」に思いをこめて読んでみよう。

(練習文7)
 みなさんは、「環境問題」というと何を思いうかべますか。
(身近な川が
よごれている□。 空気がきたなくなっている□。 ごみが増えている□。
地球の温度が高くなっている□。 生き物のすがたを見かけなくなっている
□)
【いずれも】□ 今、わたしたちの身の回りに起きている環境問題です。

(練習文8)
分かりやすく段に区切って書くと、下記のようになります。

 おばあさんの話というのは、□

(昔、千枝子のひいおじいさんが若い衆だったときに、ちょんまげを切るお
きてが出て、初めてそれを切り落としたときのことだの)□

(おばあさんがまだ花よめさんだった時分には、山にいのししがたくさん
住んでいて、里に出てきては畑をあらして困った話だの、)□

(あるときなど、花よめのおばあさんが張り物をしているそばを、猟師に
追われたいのししがつっ走ってにげた話だの)□

【そういうの】□


ばかりでした。

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