ここから始めよう音読授業(5)                    01・10・21記




 第五ステップ・メリハリのつけ方  




     
(1)文章解釈で音声表現の仕方は変わる


 ここでは、めりはりをどうつけて読むか、文章内容をどう粒立てて音声に
のせて表現するか、について書きます。
 音声表現のめりはりは、文章内容によって規定され、統制されてきます。
ですから、はじめに文章内容をどう読み深め、どう解釈し、それをどういう
意図(思いをこめて)で音声表現するか、その手順や指導方法はどうする
か、について書かなければなりませんが、これについて書き出すとそれだけ
で大部なものとなってしまいます。
 ここでは、それは置いておいて、音声表現のめりはりづけの技術的な側面
についてだけ書くことにします。作品の結構、プロット,テーマ,理想と
いったことについて書くことは、ここではカッコに入れておいて、「読みの
調子、口調,音調,語り方、語り口」といった音声表現の技術的側面につい
てのみ書くことにします。

 メリハリは、読み手の文章解釈に基づいた、音声で意味内容を押し出すあ
る表現意図によって発話され際立たせられたものです。メリハリは文章内容
に導かれた、読み手の特別な表現意図を含んで表現された音声の姿です。文
章内容(テーマ、理想)が理解できればひとりでにすばらしい音声の姿で表
現できるかというと、そうはなりません。ある程度の音声表現の技術・技法
を身につける必要があります。
 上手に音読するには、幾つかの音声表現のテクニック(技術・技法)が要
求されます。それは決して難しいものではありません。音声表現のテクニッ
クを知り、文章内容に見合った音読の練習を重ねれば、小学校一年生からで
も容易に身につけることができます。


   
(2)「スイミー」で種々のメリハリづけを説明しよう


 次に、音声表現の技術・技法の主なものを、レオ・レオニ作、谷川俊太郎
訳「スイミー」にある文章を材料に取り上げて説明することにします。実際
の教室指導では、次に書いてある技術・技法のすべて、あれもこれも一挙に
指導していく必要はありません。そこの文章内容が要求する主要な技術・技
法の幾つかを重点的に取り上げて指導していけばいいのです。

 教材文「スイミー」を手元に置いて、一度、通読してから、以下の文章を
お読みください。それが賢明な方法です。よりよく理解できます。

 音声表現の技術的側面としては、間(ま)、プロミネンス、イントネー
ション、テンポ、転調、声の大小、リズム、句読点、全体の貫通線などの項
目があります。メリハリとは、こうした種々の音声化技術のことを言いま
す。

          
 ■ 間(ま)


 「にじいろのゼリーのようなくらげ」から「うなぎ。顔をみるころには、
しっぽをわすれているほどながい。」までの文章部分。ここの文章個所で
は、係り受けや構文の区切りの間、視線の移動の区切りの間をとることが大
切です。
 
 スイミーの目が、くらげ→いせえび→魚→こんぶやわかめの林→うなぎ→
いそぎんちゃくと移っていく。それぞれの場面(絵)の転換で間をたっぷり
と開けて、次から次へと視線が移っていることを音声で表現しましょう。
 単なる「くらげ」でなく、「にじいろのゼリーのような」であることを、
読み手は十分にイメージしながら、そのような特性を備えたくらげの様子で
あることを、つまり、「くらげ」の連体修飾部分と「くらげ」とをつなげ、
たっぷりとイメージしながら音声化することです。
 同じように「水中ブルドーザーみたいな」の「いせえび」、「わかめ」や
「うなぎ」や「いそぎんちゃく」も同じに修飾の係り部分に注目し、ひとつ
ながりにつながるように読みます。いずれも「どんな様子の、何」であるか
を、「どんな様子の」をイメージたっぷりに音声に現して読みたいです。

 スイミーは、しだいに明るさと元気をとりもどし、視線が次から次へと移
動していく。一つの事物から次の事物への切れ目でたっぷりと間を開けた
い。スイミーの目や気持ちによりそって読んでいくようにする。

 「見たこともない魚たち。見えない糸でひっぱられている。」は、「見た
こともない魚たちは」のようなつもりで、ひとつながりの呼吸やリズムで次
に続けて読むようにする。魚の集団が一斉に同一方向へ、同一行動をとって
泳いでいる様子を音声で描きつつ読むようにする。「うなぎ」の文は、語順
変形文で、「うなぎ」が強調された書き方だが、これも「うなぎは、顔を見
るころには」のつもりで、あとをつなげて読むようにしたい。
 
 これらの文章部分には、体言止めや語順変形が多く使用されています。倒
置されている文は,先に位置している言葉が強調されている効果があるこ
と、体言止めは、余韻を残す効果があることを、実際の音声表現で示して、
子どもの耳へと声で理解させたいものです。
  

          
■ プロミネンス ■


 強弱変化による卓立強調のこと。強調の仕方には次の五つの方法がある。
      強調のしかた1  「高く,強く読む」
      強調のしかた2  「低く,弱く読む」
      強調のしかた3  「のばして読む」
      強調のしかた4  「速く読む」
      強調のしかた5  「間をあけて読む」

 次に、それぞれについて例文で説明します。

 ★強調のしかた1 「高く,強く読む」
「すごいはやさでミサイルみたいにつっこんできた」の「つっ」に力を入
れ、高く,強く読むと、突然に急激に「つっこんできた」様子が音声に現れ
るだろう。「ミサイル」の単語全体を「高く,強く読む」と、「ミサイル」
と「つっこむ」との相乗効果(インテンシティー、比較強調法)で様子が印
象に残る読み口調になるだろう。

 ★強調のしかた2 「低く,弱く読む」
「スイミーはおよいだ。くらい海のそこを。こわかった。さびしかった。と
てもかなしかった。」の文章がある。三つの「かった」を、それら単語の前
半部分(こわ、さびし、かなし)と比べて「低く、弱く読む」(ぐっと低
く,弱く,消え入りそうに読む)。そうすることで「こわさ、さびしさ、か
なしさ」の感情が印象深く、余韻があとに残るように音声表現されるだろ
う。

 ★強調のしかた3 「のばして読む」
「ひろい海」を「ヒローイ海」、「みんな赤いのに」を「ミ−ンナ赤いの
に」、「小さな魚たち」を「チーサナ魚たち」、「くらい海のそこ」を「ク
ラ−イ海のそこ」のように「のばして、つまり、長音化して読む」で強調す
る。ただし、この技法を文章のあちらこちらで多用しすぎたり、あまりにも
長くのばしすぎたりしないことです。これをやると強調でなくなり、こっけ
いな音声表現になってしまいます。

 ★強調のしかた4 「速く読む」
「だれよりもはやかった」の「はやかった」を急テンポで読むと、泳ぎの速
さが音声に出てくるだろう。また、「おそろしいまぐろがミサイルみたいに
つっこんできた」の文章全体を、この文章をはさみこむ前後の段落の文章部
分と比べてスピードを速めて読むことで、まぐろが突然に急突進してきた様
子、緊迫した場面が音声にのせることができるだろう。

 ★強調のしかた5 「間をあけて読む」
「おそろしいまぐろがつっこんできた。赤い魚たちをいっぴきのこらずのみ
こんだ」の文章全体を急テンポで読む。それに対比(インテンシティー、比
較強調法)して、続く「にげたのはスイミーだけ」の文章は、「に,げ,
た,の,は,ス,イ,ミー,だ,け」のように、ゆっくりと、一文字ずつ間
をあけ、ポツリポツリと、やや声を落として読む。すると、スイミー一匹だ
け残った、ことが印象深く音声表現できるだろう。

 プロミネンスの具体的な指導については、第13章「表現よみ授業の指導
方法(その6)」にある「プロミネンスの指導」へと続いています。実際の
音声表現の練習は、そちらへ進みましょう。


        
 ■ イントネーション 


 抑揚のこと。つまり、文章全体または文末の上げ下げ変化のこと。「出て
こいよ。みんなであそぼう。おもしろいものがいっぱいだよ。」「だめだ
よ。大きな魚にたべられてしまうよ。」
 会話文である。会話文は前後の地の文の読み口調と区別し、話し口調に変
化させて音声表現することだ。会話文と地の文とを区別して表現すること、
そして、会話文はおしゃべり口調にして読むこと。これは当たり前のことだ
が、小中学生はこれがなかなかできないから注意(指導)を要する。会話文
は話し手の気持ちや表現意図をおしはかり、これを音声にこめて、読み手は
登場人物になったつもりで読むことだ。
 ここの会話文は、スイミーが恐怖から開放されて明るさ屈託なさを取り戻
している気持ち、赤い魚たちがまだ恐怖におののいて固く閉ざしている気持
ち、この二つの気持ちの対比を、音声に出るように読むことがたいせつだ。
スイミーの呼びかけ、それへの返答というやりとりの感じを音声表現するこ
とも大切だ。
 会話文は、とくに文末部分の注目させたい。文末を、上げたり(昇調)、
下げたり(降調)、上げ下げしたり(降昇調)、長くのばしたり、短く押さ
えて強めたり、これら微妙な変化で表現意図がよく伝わる音声表現になるこ
とを分からせたい。

 イントネーションの具体的な指導については、第13章「表現よみ授業の
指導方法(その6)」にある「イントネーションの指導」へと続いています。
実際の音声表現の練習は、そちらへ進みましょう。


          
 ■ テンポ ■


 緩急変化または遅速変化のこと。「それからとつぜんスイミーはさけん
だ。」スイミーは、一瞬のひらめきで、グット・アイデアが浮かぶ。この文
章全体を、音声を強め、畳み掛け,追い込むようにしながら、急テンポの音
調で読む。「とつぜん」と「さけんだ」に卓立強調を置きたい。

「スイミーは教えた。けっして、はなればなれにならないこと。んな、もち
場をまもること。」ここの文章個所は、テンポをゆっくりと、かんで、ふく
めて、教えるように読むようにしたい。
 ここは、この作品のテーマと考えてよいだろう。スイミーが教えたこと
は、作者のレオ・レオニがこの作品でいちばん言いたかったことだろうと思
う。この作品の理想と考えてよい。三つのまとまりごと、ゆっくりと、かん
でふくめて教えるように、自信をもって、はぎれよく、目立するように読み
たい。

            
■ 転調 ■

「こわかった。さびしかった。とてもかなしかった。
 けれど、海には、すばらしいものがいっぱいあった。おもしろい
ものを見るたびに,スイミーは,だんだん元気をとりもどした。」
「けれど」の段落変わり、改行部分で、読みの音調を変えたい。前段落の読
みの音調を閉じて、新しい場面が開示していることを、音調を変化させて読
み出していきます。
 ここの「けれど」の改行部分では、「暗」から「明」への音調へと変化さ
せて読み出していきます。はぎれよく、明るい音調にして、この場面を開い
ていきます。
 作品「スイミー」の中で、転調するのがよいと思われる文章個所は、「あ
る日」、「けれど」、「そのとき」、「それから、とつぜん」などが考えら
れる。これらは、場面変わりだからだ。改行してあるからといって、必ずし
も転調して読み出すとは限らない。場面や意味が続いているときは転調しま
せん。

          
■ 声の大小 ■


 声量の大小のこと。学級児童と話し合って、「声のものさし」を作ってお
くとよい。例えば、五段階にすると、1の声は、耳元でささやくぐらいの声
の大きさ。3の声は、室内で普通に話すぐらいの声の大きさ。5の声は、ば
かでかい声,叫んでいる声の大きさ。
 「出てこいよ。みんなであそぼう。おもしろいものがいっぱいだよ。」こ
の会話文は、スイミーはどれぐらいの声の大きさで話しているのだろうか。
小さな赤い魚たちに向かって、ささやき声で呼びかけているのだろうか。も
しそうだとすれば、1か2の声の大きさである。明るく元気よく大声で呼びか
けているのだろうか。もしそうだとすれば、5か4の声の大きさである。こ
れは解釈のちがいの問題であり、どちらがよいとは決められない。読み手の
主体的判断でどちらかを選択して音声表現していけばよい。
 また、スイミーの呼びかけは大きな声で、魚たちの返答は小さな声で、と
いう解釈も成立する。これも解釈のちがいで、読み手の主体的な判断でどち
らかを選択して読んでいけばよい。こうしたことを子どもたち同士で話し合
うとよい。

          
 ■ リズム ■


 「スイミーはかんがえた。いろいろかんがえた。うんとかんがえた。」
は、要するに「かんがえた」ことの強調表現である。短文が三つ続いてお
り、リズミカルにさらと流して読みがちだが、ここは「かんがえた。かんが
えた。かんがえた。」のリズムを三回、強調した気持ちをこめて読むと、
「かんがえた」ことの表現効果が出るだろう。「かんがえた」のあとで間を
とりつつも、ひとつながりに、たたみかけて、わずかずつ声量を上げて読む
のもうよいだろう。
 最後尾の文章。「朝のつめたい水の中を,昼のかがやく光の中を、みんな
はおよぎ、大きな魚をおいだした。」子どもたちは、痛快な気持ちになっ
て、拍手かっさいして読むだろう。自分一人では力は弱いが、みんなで力を
合わせれば偉大な力となる。こんな教訓を子どもたちは言葉(文)として理
解しなくとも、子どもたちの感情の底流として何となく理解しているはず
だ。「何の中を、何の中を、みんなはおよぎ、おいだした」のリズムの文章
を軽快に,リズミカルに読んでいくだろう。


        
■ 二つ、三つの相乗効果 ■


 これまで幾つかの音声表現の技術・技法について書いてきました。同一文
章部分では、ひとつだけの技術・技法だけを使うということではありませ
ん。二つ,三つの技術・技法を同時に使い、相乗効果で、より優れた音声表
現になるのです。
 例えば、リズムのところで書きましたが、「かんがえた。かんがえた。か
んがえた。」をリズミカルに読むだけでなく、「かんがえた」の三つの言葉
を高く,強く読むと表現効果が出ることは「リズム」の項で前述しました。
さらに付け加えれば、
「うんと」を「ウーント」と、のばす強調のしかたを加えるとよく、さら
に、「スイミーは(間)かんがえた。いろいろ(間)かんがえた。ウーント
(間)かんがえた。」のよううに(間)をいれると、「かんがえた」が強調
され(強調のしかた5、の利用)、より優れた表現効果が発揮されるだろ
う。
 このように、同一文章部分で使うテクニックは、一つだけでなく、幾つか
のテクニックの相乗効果で発揮されるのです。
 その他、いろいろのプロソディー(呼吸、音階、声色、音律、拍子、発
音、開口、滑舌、残響、余韻、音のくぐもりかた、なかへの入れ方、表への
だしかた)の付加のよっても相乗効果が発揮され、そういったもののトータ
ルで、よりよい音声表現が実現れるのです。


           
■ 句読点 


 マル(句点)は手をパンパンと二回うち、テン(読点〕は手をパンと一回
うつ、その分だけ間をあけて読ませる、という指導があるそうです。また、
マル(句点)は頭を二回こっくりする、テン(読点)は頭を一回こっくりす
る、その分だけ間をあけるという指導があるそうです。
 これは、いけません。間のあけ方はこんな機械的なものではありません。
句点では間をあけて読むのが殆どですが、読点ではテンがうってあっても続
けて読む場合がたくさんあります。
 「ひと口で、まぐろは、小さな赤い魚たちを、一ぴきのこらずのみこん
だ。」の文章部分で説明しましょう。ここの文章部分は前述したように、急
迫場面なので急テンポで読むのがよいでしょう。この文章にテン(読点)が
三箇所ありますが、それぞれに間をとっていては、一瞬の緊迫場面を音声で
表現することができません。もし、間をあけるとしたら、「まぐろは」の次
の点であけるのがよいでしょう。ほかの二個のテンは続けて読みます。この
一文を間をあけずに一気に読んでもよいでしょう。
 また、「一ぴきのこらず」の次にテンはありませんが、ここでひと呼吸の
間をあけ、(それでどうなった?)という「問いかけ、期待の間もたせ」の
間をあけるのもよいでしょう。すると、「のこんだ」の意味内容がくっきり
と音声で強調されます。つまり、前した「強調のしかた5」の技法を使うわ
けです。このようにテンがなくても間をあける場合もたくさんあります。
 また、緊迫場面の音声効果は、間はとっても、言葉のつらなりのスピード
を上げて早口に読む、(間はとっても、音声に速さがあればよい効果を発揮
する)という方法もあります。


         
■ 全体の貫通線 


 わたしは、これまで文章の細部についてどう音声表現していけばよいかに
ついて書いてきました。文章の細部をどう音声表現するかについて気を使う
ことはとても重要です。もうひとつ重要なことがあります。それは、文章の
大段落(数段落、一段落)の全体を貫通する線をドーンと前へ出して音声表
現するということです。その大段落部分の全体をどんな雰囲気に作って読め
ばよいか、その当てをもって音声表現することです。
 それの指導方法の一つとして、音読する直前に「あなたは、これから読も
うとする文章部分を、どんな雰囲気にして読みますか。どんなことに気をつ
けて(工夫して)読もうとしていますかどんなこと、がんばって読もうとし
ていますか。」と問いかけます。目当てを作らせ,発表させます。
 「スイミー」の冒頭部分でしたら、「小さな魚たちが、楽しく、のんびり
と、ゆったりとくらしているのだから、その様子(絵)を説明するように、
明るく、ゆっくりと読みたいです。」のように。次のまぐろが突っ込んだ場
面では、「まぐろがつっこんできて、ひといきにのみこんで、おそろしく
て、こわい場面だから、早口で、こわい感じを出して読みたいです。」のよ
うに。
 文章の細部の目当ても大切だけれども、文章の大段落全体を貫く統一した
音調について学級全員で話し合うことも大切です。中心の心棒となって部分
部分をリードしていく基調となる全体のトーン(雰囲気,音調)をつかんで
音声表現すれば、細部は磁石のように自然と引っ張られ、統一されてくるよ
うになるものです。

          
 ■ その他 ■


「スイミー」には、語順変形文が多用されています。これら倒置法は、文の
先頭に位置する言葉(単語、文節)が意味上、強調されています。
 そのつもりで音声表現する工夫(思い)が必要です。
 「スイミー」には、体言止めも多用されています。体言止めは余韻を残す
効果があります。あとに思いが残るようにして間をとって読みます。
「リズム」の項で前述しましたが、「スイミー」には、短文のはぎれよい繰
り返し、または、事態の同一構文の繰り返し文があります。これらは音声表
現をリズミカルにする効果があります。

 本稿の冒頭で、音声表現のメリハリは、文章内容によって規定されどう解
釈し、読み深め、どんな意図(思いを込めて)で音声表現するかの指導が重
要であることを前述しました。それについて知りたい方は、拙著「群読指導
入門」(民衆社)に詳細が書かれています。CD2枚が付属し、それらの授
業風景、子ども達の話し合い、読み深めの授業と音声表現への結合のしか
た、子ども達の読み声と繰り返しての練習風景、教師の発言、文章への記号
づけの実際などがふんだんに、そこで耳にでき、目にすることができます。


          
 ■ 参考資料 ■

  教育現場では、間あり・間なし・プロミネンス・イントネーション・テ
ンポ・転調・声の大小・リズムなどを、教科書の本文に記号化して、しるし
づけをさせる指導方法があります。
  記号づけ指導のポイントについて、荒木が音読研究会での聴衆を相手に
語っている録音テープがあります。転調の指導をしている授業録音のテープ
もあります。こちらの資料も参考になります。
  詳細は、本ホームページのトップページから「上手な地の文の読み方」
の第二部を開いてください。第二部の最後尾にある「参考資料」をお読みく
ださい。


              次へつづく