音読授業を創る そのA面とB面と 05・12・31記 「かもつれっしゃ」の音読授業をデザインする ●詩「かもつれっしゃ」(ありまたかし)の掲載教科書……教出3上 かもつれっしゃ ありま たかし がちゃん がちゃん がちゃん がちゃん がちゃん がちゃん がちゃああん がちゃああん がったん ごっとん がったん ごっとん がったん ごっとん がったん ごっとん がったん ごっと がった ごっと がった ごっと がった ごっと がった ごっと がった ごと がた がた ごと がた ごと がた ごと がた ごと がた ごと がた ごと がた ごと がた こと かた こと かた こと かた ことかたこと かたことかたことかたことかたこと かたことかたことことことことこと 貨物列車について 題名が「かもつれっしゃ」です。 ここでは三年生教材として扱っていますから、列車には、荷物を運ぶ貨 物列車と、お客を乗せる客車とがあること、二つの働きの違い、外観の違い などについて話し合っておく必要があります。 子ども達は、貨物列車についてどんなイメージを持っているのでしょう か。知識や経験などをいろいろと発表させてみましょう。 電車や汽車に乗ったことの経験も発表させましょう。線路と車輪が出す 音についても話し合ってみましょう。どんな音であるか。その音は、ガタ ン、ガタンだったとか、コトコトだったとか、ストン、ストンだったとか、 いろいろと出させてみましょう。 第一連の「がチャン、ガチャン」は、貨車と貨車との連結器どうしがが つながるときにだす音です。第二連から第五連までは、貨物列車が走ってい るときの線路と車輪とがこすれて出す音です。これもおさえておきましょ う。 連結器については、子ども達はどの程度の知識を持っているのでしょう か。長距離の旅行などしていると、乗客が列車に乗ったままで、列車を切り 離したり、連結させたりすることがあります。そういう体験をしたことのあ る子供がいるかもしれません。あるいは連結器どうしがつながる現場を見た 子どもがいるかもしれません。 貨物列車の絵本があれば、それも見せましょう。この詩のイメージ化に 役立ちます。 擬音の録音テープもあります。いろいろな物音を録音したテープです。 電車が走ってる音を録音したもの、走るスピードによって音が変化している 録音テープもあります。こうした録音テープを利用すると、この詩の音声表 現にとても役立ちます。 音声表現にしかた はじめに全文を黙読または微音読させます。 この詩は全体が五連構成になっています。全体が五連にわかれているこ と、第一連が連結器どうしが接続する音、第二連からあとは列車が線路上を 走っている音であることをつかませます。 次に、各連ごとの音がどう変化しているか、書かれている文字の表記の しかたの違いを調べます。 それから、これら違いがあるのはどうしてかについて話し合います。走 るスピードが速くなるにつれて、重く遅く大きい音から軽く速く小さい音に 変化していることに気づかせます。 こうしてから、いよいよ各連ごとに音声表現の部分練習をしていきま す。 一つの連内部でも、走るスピードが変化していることに気づかせます。 加速につれて、音が変化していること、音声表現も速くなることに気づかせ ます。 音声表現で注意すべきことは、初めは重く遅く大きい音ですが、しだい に軽く速く小さい音に変化させていく音声表現技術が必要なことでです。 ちょっとした音量調節のテクニックが必要でしょう。 第五連は、軽く、素早く、早口言葉の一気読みのようになっています。 とかく早口読みになると、あせってしまい、音を途中でとばす読み方になっ てしまいがちです。早口になっても、正確な発音、はぎれよい発音、とちら ない発音で読むように指導しましょう。とちったり、音をとばすのは一番よ くないことだと厳しく指導します。 第一連から第五連へ進むにしたがってしだいにスピードが増していきま す。各連ごとにどのようにスピードを増していくか、全体構成のスピードの 各連ごとの目安をつけて音声表現することが大切です。 参考文献 子ども達は、この詩を喜びます。早口読みのことば遊びだと思って、こ の詩の音声表現をとても喜びます。 わたしも、この詩の音声表現の指導を指導したことがあります。わたし の学級児童が読んでいる読み声が録音されたCDがあります。ご参考にな るのではと思います。女子児童が読んでいる読み声です。早口読みで、とて も上手に読んでいます。 拙著『表現よみ指導のアイデア集』(民衆社)の付録CDに収録され ています。 トップページへ戻る |
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